COACH特集

2008年1月23日水曜日

Kongsgaard ワイン会@Manner-BO

マーカッシン、キスラーと並び、カリフォルニアのシャルドネ御三家と言われているコングスガードの全ラインをそろえてのワイン会。もう2度と再現不可能との声も。左から
1.J Cuvee 20 Brut NV Russian River Vally
2.Arietta On The White Keys 2006
3.Kongsgaard Chardonnay 2005
4.Kongsgaard The Judge Chardonnay 2005
5.Kongsgaard VioRous 2006
             (Viognier, Roussanne) 
6.番外のIron Horse
7.Arietta Red Wine 2000
            (Merlot, Cabernet Franc )
8.Kongsgaard Syrah 2005
9.Kongsgaard Cabernet Sauvignon 2005

さて感想ですが、
1はJの設立20年記念キュベ。思えばJは2001年にラスベガスのレストランで泡を飲み、その斬新なボトルと味の良さに感動し、サンフランシスコに行くたびに泡やシャルドネを買っていたものです。2003年には初めてワイナリーを訪れそのおしゃれさに感動しました。このボトルは、インパクトが強いから忘れようがないです。クリスプな感じがする通常のものより柔らかな味わい。ガスが抜けきってもおいしい白ワインになるベストヴィンテージのブレンド。CH55%、PN43%、PM2%。

2はソーヴィニヨンブラン85%とセミヨン15%のブレンド。コングスガードと著名なオークショナー フリッツ・ハットンが設立したAriettaの白。今はハットンが単独オーナーだそうです。白だから単純にOn the white Keyなのかと思うと、エチケットに印刷されているベートーベンのピアノソナタ111番(Opus 111(笑))の中で白鍵盤だけの演奏が38小節続くことに由来しているとのこと。ピアニストのハットンならではですね。味はブラインドで出されたらCHと行ってしまいそうな、濃い味わい。洋ナシや蜜たっぷりのリンゴの香りとねっとりした味わい。

さていよいよKongsgaaradの始まり。John Kongsgardは5代続く農家に生まれ、U.C.Davis醸造学科の修士課程を卒業後、Newtonに就職。実家で祖父が造る葡萄を持ち込み、ニュートン・シャルドネを担当します。1988年には米国で初めてのアンフィルター・ワインを造るなど、ジョンの腕によりニュートンは今や押しも押されぬスーパースターになりました。ここのシャルドネ美味しいですよね。Johnは96年に自らのブランドをリリース、いきなりパーカーポイント92点をとるデビュー。
2003年ヴィンテージは同年のDRCモンラッシェが97点のときに99点を取ったそうです。

3のシャルドネ。最初の印象は、ナッティーです。そしてトロピカルフルーツの味わいもしてきました。カリフォルニアのシャルドネとしては、キスラーやピーター・マイケルのように濃さは感じません。方向性が違うようですが、このうまさはなんだと言う感じですねえ。余韻も長いです。

4のジャッジはJohnのお父さんが裁判官をしていたことにちなむトップ・キュベ。昨年まではメーリングリストに入っていてさえ、3のシャルドネを12本買って1本やっとわけてもらえるほどの希少品。1本の葡萄の木から1/2ボトルしか造らないそうです。
3よりはネッティーさが少なく、わずかにあった余韻の苦味がまったくない。完璧なシャルドネとはこういうものでしょうか?キスラーのような蜂蜜香の余韻ではなく爽やかな後味がいつまでも残ると言うんでしょうか。

5は近頃良く見かけるローヌブレンド。ヴィオニエの花の香りがいきています。少し甘味を感じます。我が家にもローヌブレンドを秘蔵しているのですが、これにも期待できます。

6は番外で白から赤に切り替わる前にということで、いただきました。

7はメルロとフランの50%ブレンド。シュバルブランもこんな混合比じゃなかったっけ?フランから来るのか青臭い香りがします。7のシラーは、パーカーさんが98点をつけているそうで。彼好み(?)の濃い味わい。肉が食べたくなります。
8はカリフォルニアのカベルネとは思えないエレガントさ、濃くガツンと来るタイプではありません。肉とチーズが欲しくなりますねえ。

今回は特別に、恵比寿のビストロ「のみの市」の占部シェフの極上の料理とともに味わいました。
前菜の盛り合わせです。手前:豚肉のリエット、右:ラタトゥイユ、左:オリーブのマリネグジュール(チーズ風味のシュー)ホタテのカルパッチョ プロバンス風
左:ほろほろ鳥のパロティーヌ、右:ハモン・イベリコとメロン、中央:海老とリンゴのサラダ ミント風味メダイのポワレ 香草と赤ワインバターソース エブリのリゾット添え
子羊のトマト煮込み


主宰の大竹さん、ワインをそろえてくださったtakuyaさん、素晴らしい料理を作ってくださった占部シェフありがとうございました。

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