COACH特集

2008年1月24日木曜日

地球温暖化とワイン

今日はめずらしく写真なし。実は昨日、ワイン会から終電で帰宅して睡眠不足もあり写真をアップできなかっただけなのですが:-p

ワイン会でも少し話したことなのですが、日数とか細かい数字を忘れたので、ここに記録しておこうと思いました。

土曜日のイャニック・アミロさんのワイン会でのこと。
色々質問が飛んで、たとえば

「一つの木にだいたい何房実らせるのですか?」
「平均7つから8つで木や日当たりなどにより異なる」
これは私が聞いたのですが、私の知識によれば一房あたり800cc程度の荷重絞れるそうですから、1本の木あたり7~8本のワインが造れるということでしょう。これがカリフォルニアのコングスガードなどは、1本の木あたり1/2しか造らないそうですから、凝縮度の目安になると思いました。

このとき、一番記憶に残っている質問は
「地球温暖化はワイン造りに関係していると思いますか?」
というものでした。アミロ氏は一瞬顔を曇らせ(たように見えた)、他の質問には即答したのにしばしの間を空けて、「冬が短くなってバランスが崩れている。従来葡萄の発芽から収穫までは100日だったが、今は発芽が早まり120日とサイクルが狂ってきている。」とのこと。

ネットを「地球温暖化とワイン」と言うキーワードでググッてみても、昨年はオーストラリアは旱魃で人の飲む水も不足したので、灌漑に水がまわせず多くの葡萄の木が枯れたとか、そのうちボルドーではスペインの葡萄品種が主流にならざるを得ないだろうとか色々出てきます。

カリフォルニアでカルトワインをいくつも手がけ、Etudeというすばらしいワイナリーを立ち上げたTony Soterも、Etudeをベリンジャーに売って、1998年から本拠をオレゴン州に移し新しくSoter Vineyardを立ち上げています。 これも彼のスタイルに合う葡萄がカリフォルニアでは採れなくなってきているからだと思います。

これだけ色々と影響が出ているにもかかわらず、冬はガンガン化石燃料を燃やして部屋を暖房していたり、夏は寒いくらいに空調を効かせていたり、エネルギー源を含めライフスタイルを根本的に切り替えないと解決できないのかなと暗い気持ちになります。

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