COACH特集

2011年6月29日水曜日

Kistler Chardonnay 2001 水平ワイン会その1@のみ山

カリフォルニアのモンラッシェとも評され、シャルドネでは不動の地位にあるKistlerの単一畑やキュベ・シリーズを同一ヴィンテージで味わおうという企画。
NYC駐在から帰国されたUさんが方々で買い集めた貴重な2001ヴィンテージを2回に分けて味わう第一回。

最初に泡

☆Schrameberg Blanc de Blancs North Coast 2007

乾杯した後は全てKistlerのシャルドネ

◇Kistler CH Hudson Vineyard Carneros 2001
◇Kistler CH Vine Hill Vineyard Russian River Valley 2001
◇Kistler CH Camp Meeting Ridge Sonoma Coast 2001
◇Kistler CH Hyde Vineyard Napa Valley 2001
◇Kistler CH Dutton Ranch Russian River Valley 2001
◇Kistler CH Camp Meeting Ridge Sonoma Coast 2002
赤はTさんのカリフォルニア土産。お隣のデリンジャー(デリンガー?):左端
◆Dehlinger Syrah Russian River Valley 2007

最初はなんとKistler 3種ブラインド!!

初めてKistlerをじっくり飲んだのは2007年の春頃ですが、Vine Hill 2004を1本時間をかけて飲むと最初と時間が経って温度が上がってくると開いてきて味わいが異なってくるのにびっくりしたのを思い出しました。
だから、一番ミネラルがあるのはDutton、Hyde?Hudsonはあまり飲んだ事無いけど酸味があるのかな?Camp Meeting Ridge はFlowersになっちゃったから2002年までしか造られていないから等々 考えていると訳が判らなくなるし、前述のように時間が経つと開いてくるから、最初ミネラルがあるなあと思っても「あれ、蜂蜜の香りと果実のニュアンスが強くなった!!」となるし。結果全部外しました。

正解は、左からCamp Meeting Ridge、Vine Hill、Hudsonでした。毎ヴィンテージを味わっているし、一番濃厚なVine Hillだけは外さないだろうと思いましたが、Hudsonと間違えましたorz
 
その後、リーデルのオレゴン ピノ グラスで残りのシャルドネも次々と開けましたが、Camp Meeting Ridgeの2002は2001と全く表情が違う。最初ミネラルのキレが感じられるのですが、徐々にミネラルがへたれてくるし。2001の方が全然良い。
 
恒例(?)の最後にみんなでどれが好きか投票。
 
9人中で
 
Camp Meeting Ridge 2001が5票
Vine Hill 4票
Dutton 3票
Hyde 2票
 
残りはゼロ!?
 
とは言え、こうやって比較するから優劣が見えるのであって、それだけを時間をかけて味わえばどれも素晴らしいワインです。誤解の無いように・・・
 
Dehlinger Syrah はとても綺麗な味わいのシラーでした。ブラインドで出したらフランスなんて言う人が出るかも(笑)

今回は天使のエビやカニコロッケやらの各種盛り合わせプレート。

手打ちパスタのウニボナーラ(?!)

もっと料理は出たと思いますが、写真がないorz

2001のバックヴィンテージがあるか探してみました。以前は18,000円とかしてましたが、13,000円台で10年熟成のKistlerが買えるって言うのはすごいことですよ!!




キスラーシャルドネ・ハイド・ヴィンヤード[2001]

希少なCamp Meeting Ridgeはさすがになかったですが、過去に34,400円(!!)で某サイトで売っていた様です。

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2011年6月27日月曜日

Chasseur Vin Gris of Pinot Noir "Russian River Valley" 2009

シャスール ピノ・ノワール ヴァン・グリ "ロシアン・リヴァー・ヴァレー" 2009
暑い日には明るいうちからロゼでもと言う事で開けてみたのがこれ。

まだ、寒いうちにネットで見つけて買って置いたのですが、なかなか暑い日が来ないし、来ても休日とは重ならないのでしばらくセラーでお休みいただいておりました。

外観:かなり薄い綺麗なピンク
香り:苺等の果実
味わい:これがびっくりで果実味いっぱいのやや甘みすら感じさせるカリフォルニア・ロゼではなく酸味とミネラルたっぷりの極辛口ワインです。目隠しされていたら完全に辛口白ワインと思うほど。アルコールも12.9%と控え目。

マルサネの辛口ロゼを思い出しました。
これなら魚介から軽い肉料理まで幅広く合うでしょうね。

あさりのワイン蒸し(COSTCOの冷凍あさりをニンニク、鷹の爪とオリーブオイルで)
ココットで新じゃがと豚肉のローズマリー風味。
完成型、いただきま~す(笑)
ローズマリーは自宅の鉢植えから。スーパーの一袋の値段で鉢植えが買えますのでしょっちゅう使う方はその方が安いです。虫にもほとんどやられません。

わずか88ケースしか作られていませんので在庫は少ないですね。


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Father’s Day(父の日)

もうとうに過ぎてしまったけれど、父の日のことなど。
エコール・クリオロのチーズケーキ。期間限定の父の日仕様(笑)

冷凍で宅配してくれるので、フレッシュな風味が味わえます。甘いものはあまり得意ではないのですが、これはあまり甘くなくて良いです。




家族全員で食事と思ったが、揃ったのはお昼で、ランチ会になってしまったので、近所のトラットリア・センツァノーメへ。ここは新しいお店で、門仲マ・ブロシェットのシェフOさんの友人がオーナーシェフをしているとのことで、行ってみようと思っていた。

パスタランチは三種のパスタのチョイスで1,000円ものによっては+200円。


グリーンサラダ
私が選んだのは牛もつのトマト煮込みパスタ

ブルーベリーのタルトは+380円
パスタはもつの味が出て旨いのだが、も少しスパイスが利いていても良いと思いました。最近出来た別のイタリアンも行ったのだが、そこはスパイスも効いていないしパスタが柔らかくて駄目でした。そこよりは良いのですが・・・・・

昼なのでワインはなし(T_T)
ここは何でも持込料2,000円だそうです。何でもというのは、ワインに限らず焼酎、日本酒なども可と言う事です。

エコール・クリオロ、ここはワインもあります。

2011年6月26日日曜日

JURA会@のみ山

日本では、ソムリエ協会の教本に「ジュラ・サヴォワ」として一括に記載される事があるため一括りにされることが多いジュラのワインを味わう会。

場所は三軒茶屋のみ山。シニアソムリエのマスターが選んだワインは下記のラインアップ。
左から(マスターのコメント一部引用)
1.2007 Cremant de Jura Ch.Philippe Michel Brut
95年からジュラのスパークリングは一括されて、Cremant de Jura のアペラシオンに統一。生産量16%を占める。瓶内2次発酵9ヶ月以上。Brutではあるが少し甘みを感じる。イースト香、ビターな味わいが少し。
2.2009 Arbois Fleur de Savignan Domaine de la Tournelle
Gewurztraminerが変異して出来たらしい、Savignan種の葡萄を使ったワイン。ゲベルツが父親(!?)パスカル・エヴェリン夫妻が91年に設立したドメーヌ。06からビオデナミ。「家の1Fはレストランバー。行ってみたい」はマスターの弁:-)
最初はビオ香がするが、味わいは酸味もありストレート。白ワインながらわずかの渋みがある。種由来のタンニン?

3.2007 Arbois Melon A Quene Rouge Piere Martin
ドメーヌ・ルフレーヴ当主アンヌ・クロードが立ち上げたネゴシアンCLAC。「独自のテロワールから素晴らしいワインを生み出しながらも、まだ広く世間に知られていない造り手を積極的に紹介していく」という主旨。
品種はシャルドネの類似品種(?)とか。何故かエビカニっぽい魚介の香りが。

4.2009 Arbois Chardonnay Classique Domaine Andre et Mireille Tissot
地元アルボワの三つ星ジャン・ポール・ジュネにてグラスワインとして採用されている。
Melon d'Arbois=Chardonnay のワイン。魚介と合わせると絶妙な旨みが味わえる。

5.2007 Arbois Pupillin Blanc Domaine de la Renardiere
ピュピラン(Pupillin)村はアルボワと併記できる唯一のサブリージョン。アルコール発酵の仕組みを解明したルイ・パスツールが少年時代に過ごした場所とのこと。ドメーヌ名レナルディエール(Renardiere)はこの辺に多く出没する狐の巣のこと。
わずかに甘みを感じる。酸味が豊かなワイン。


6.2008 Arbois L'uva Arboisiana Rouge Domaine de la Tournelle
アルボワの土着品種プール・サール100%。顆粒が大きく果皮が薄く芳香な品種。ボージョレ・ヌーヴォー等と同じマセラシオン・カルボニック製法のワイン。最初はロゼかと思った綺麗な明るいルビー色。
苺などフルーティーな香りと味わい。何も言われなければロゼだと思ってしまうような華やかなワイン。
 
7.2008 Arbois Trousseau Singulier Domaine Andre et Mireille Tissot
ジュラの土着品種トルソー100%のワイン。ポルトガルではバスタルド。
酸味があり以外にスパイシーな赤ワイン。どことなく北イタリアの赤ワインを思い出しました。

8.2003 L'Etoile Vin Jaune Domaine Geneletti
シャトー・シャロンに居を構える造り手のヴァン・ジョーヌ。ジュラと言えば藁のワイン=ヴァン・ド・パイユ、黄色のワイン=ヴァン・ジョーヌ。
Vin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)は酸膜酵母により最低6年以上熟成する極辛口ワイン。Ouillage(ウィアージュ=目減り分の補填)、Soutirage(スーティラージュ=澱引き)は禁じられている。シェリーに似た風味になりますが、酒精強化はしないとのこと。
藁のワインは「藁で陰干しした葡萄を使った甘口ワイン。
キリッと冷やして、夏のディナーの食前酒にしたいドライな味わい。後口がシェリーと違うとは友人の弁だが、思い起こせばシェリーはアフターに酒精強化に使われるブランデーの感じが残るが、これはそれがないのですっきりした後口が長く続く。

シェフ・シニア・ソムリエの料理

マッシュルームのシェリー蒸し
鮎の燻製とそのジュレ
天使のエビとホタテのゼリーリ入りムース ポレンタ添え
若鶏のヴァンジョーヌ風煮込み
鴨のローストチェリー添え

ジュラのワインはなかなか見つかりませんね。


あったと思った売り切れorz


同じ葡萄でシャルドネを飲んだステファン・ティソ


この位でしたorz

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2011年6月22日水曜日

Napa Angel Cabernet Sauvignon 2006 by Montes

ナパ・エンジェル カベルネ・ソーヴィニヨン 2006 バイ・モンテス 

チリのモンテスがカリフォルニア・ナパ・ヴァレーで造るワイン。ナパ・ヴァレー南東部のクームスヴィルのカベルネ・ソーヴィニヨンを90%、ナイツ・ヴァレーのシラーを10%使用しています。

外観:濃く深いガーネット。
香ち:赤い果実、杉のような青い香、黒胡椒のスパイ。
味わい:まろやかかつ芳醇で口中にコクのある味わいが広がります。ヴォリュームはありますが、酸味もタンニンもバランスよく、料理を引き立てます。雑味の無いアフターが長く続きます。

これも少し前のナパセラーズのメルロの様にボルドー的なドライな造りです。逆にボルドーでも果実味ある造りをしているものもあるので、「果実味があり、酸味の弱いワイン=新世界」というステロタイプの評価も当てはまらないようになってきているのではないでしょうか?

6,000円前後と、高騰を続けるナパのカベルネとしては低価格の部類です。しかしこれを私は、とあるオークションで2,000円で手に入れたのは幸運でした。

同じショップで'06は在庫1本、'07は6本残ってます。


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2011年6月20日月曜日

Grand Vinの会(仮称)@門前仲町

ここのところ、月一位のペースでワインを持ち寄って小規模に飲む会を開催しています。この会にはスポンサー(!?)が居て、それはすごいワインが出てきます。
私だけが勝手に「Grand Vinの会だな」と思ってます(笑)

今回は左から

☆Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs 2000
テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン 2000
良年にだけしか造らないというテタンジェのフラッグシップ。映画「ロシアより愛をこめて」の中でジェームス・ボンドがオリエント急行で舌平目のムニエルと共に味わったシャンパーニュ。

 細かい泡立ち、酸味は刺激が無く丸くじわっと来る旨み。スポンサー氏がランスにて99ユーロで購入。

◇Alexandre de Rezelfeld Puligny Montrachet 2007
ボーヌ「ビストロ・ブールギニヨン」のオーナーで、元ソムリエのジャン・ジャック氏が始めたネゴシアン・ブランド「アレクサンドル・ド・レゼルフェルド」のピュリニー・モンラッシェ

 まだ若いかも知れないが、キレのあるミネラルが素晴らしく、酸味とのバランスが絶妙。あと2~3年熟成させるともっと素晴らしくなりそう。

◆TAILLEVENT(VINCENT GIRARDIN)ECHEZEAUX 2000
タイユバン(ヴァンサン・ジラルダン)エシェゾー 2000
ヴァンサン・ジラルダンがタイユヴァン向けにDRCも使う特級畑エシェゾーの葡萄で造ったワイン。

 これを味わうのは2回目ですが、10年以上経っても果実味が健在。実際に酸味もタンニンもしっかりあるのでしょうが、それを感じさせず、口の中にすっと溶けていく雑味の無さ。Grand Cruとはそういうものなのかと勝手に思い込んでしまいます。黒い果実の香りに加えてほのかな土、茸の香り。

◆Beaux Freres Pinot Noir "Estate The Beaux Freres Vineyard" Ribbon Ridge 2007
ボーフレール ピノ・ノワール エステイト ボーフレール ヴィンヤード
ロバート・パーカーの義弟がオレゴンで造るワイン。ブルゴーニュスタイルですが、エシェゾーとの飲み比べはいかに。私が2009年にポートランドのワインショップで買い求めたもの。

 オレゴンの2007は出来の悪い年だし、相手がジラルダンのエシェゾーでは惨敗だろうと思って、味わったがなかなか良い勝負。黒い果実とオレゴンらしいスモーキー香り、酸味はエシェゾーに比べ少し劣るが、所謂新世界の甘さを感じさせる果実味ではなく、食事にもマッチします。やはりオレゴンは良いです。

料理はソムリエールにお任せ。


テリーヌとチーズの盛り合わせ

サワラ(?)のロティ、ラタトイユ添え
鴨胸肉のロースト

その他にもありましたが、ワインに夢中で取り忘れましたm(__)m

その後、帰宅するも駅は乗り過ごすは朝起きるとおでこにコブはあるわでヨッパになったのでした。

10年以上経たないとリリースしないコントがこの値段は買いでしょう。


ピュリニーモンラッシェはありませんでしたが、ムルソーVVがありました。


2000、ましてタイユヴァンはもう市場にありませんが、2007がここに。


コストを考えると絶対お薦めです。


ポチして下さいm(__)m

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2011年6月17日金曜日

Clefs des Papes Châteauneuf-du-Pape 2006 Domaine Jullian

シャトー・ヌフ・デュ・パプ 2006 ドメーヌ・ジュリアン

2008年に2003、2009年に1998ヴィンテージを飲んだこのワイン。Wine Spectator誌のヴィンテージチャートによれば、ローヌ南部は'98 97点、'03 93点、'06 03点となっています。濃い味好きのアメリカ人は南ローヌが好きなのかな?パーカーさんも含めてこの地のワインの評価は高め。

セパージュはグルナッシュ80%、シラー20%

外観:濃いガーネット、濃い色の葡萄ですからね~
香り:ベリーなど黒い果実、干葡萄等のような乾燥果実のニュアンス、リコリス等の香草
味わい:果実味が最初に口の中に広がります。そのため実際は強いタンニンをあまり感じませんが、口の中を回すと収斂性(引っ張られる感じ)を感じます。酸味は弱く、少し粉っぽい感じも

コストコが輸入元になっていて、独占販売のようです。価格は2003が2,478円、1998が2,158円。しかしこれはなんと2,078円です。買う度に安くなる!!
いつまで円高月続くのか心配になってしまいますね。

インポーターに勤める友人に言わせるとシャトー・ヌフ・デュ・パプは2,000円台では販売できない位生産量も少なく高いワインが多いそうです。楽天最安でもこの位です。


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2011年6月16日木曜日

司牡丹「自由は土佐の山間より」

珍しく日本酒を!!

坂本龍馬と縁の深い蔵元さんだそうで、友人が旅行の土産で買って来てくれました。
確かに司馬遼太郎著「竜馬がゆく」にも
「土佐に司牡丹なる銘酒あり、一升までは鮮烈な辛口なれどもそれから先はほのかに旨味ただよう。ひたすら飲む。」
と書かれています。

一般の土佐酒の日本酒度は+5前後なのに日本酒度+8。アルコール度は15~16%。粘性もあります。
超辛口とありますが、口当たりは柔らかく、フルーティーさを感じる味わい。たまには日本酒も良いですね(笑)

中身は同じで有名な「船中八策」の名を付けた酒もあるそうです。


冷奴、蓮根のきんぴら等、我が家の居酒屋メニューとともにv(^_^)v



500mlボトル


こちらは「船中八策」720ml

ワインじゃないけどf^_^;

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