COACH特集

2007年12月20日木曜日

Amber Ridgeの会

SonomaのRusian River Valley(RRV)にあるAmber Ridgeの葡萄を使ったワインの飲み比べワイン会@麻布十番CWG。
まずはナパの老舗SpottswoodsのSauvignon Blancから。これ主催者のtakuyaさんが、Peter MichaelのSBの次に好きと言うだけあって、素晴らしいSBです。ここはカベルネが有名で今年設立125周年とのこと。
そして次はリストだと赤に移るはずなのですが、Ch. Igai TakahaのSamurai Beautyが出てきました。これはCWGやs.l.oのオーナーNapaさんがCrushpadで作ったプライベートワイン。Greg BrewerのDiatm Huberに樽を効かせたらと言うNapaさんのアイデアで作ったもの、CWGやs.l.oで少量ながら販売されているようです。このワインはSta. Rita HillsのChardonnayを使っています。Huberはアルコール度は16.2%ですからこれもそのくらいでしょう。実はこれリリース直後に飲んだのですが、このときはアルコールの甘い香りが先に来たのですが数ヶ月たって香りも安定してきたようです。これ今月号のワイン王国で、宮川俊二さんが阿川佐和子さんと壇ふみさんに鼎談で紹介していたワインです。


次はいよいよAmber RidgeのPinot Noir「0906 2006」の登場。サンフランシスコにあるCrushpadでシリコンバレー在住のかんちゃんが今年初めて作ったワイン。島田紳助さんのワイン「Dear Friends」とCh. Igai Takahaと3等分したそうで、3者は同じワインとのこと。葡萄は777 clone 100%。色はうすく、味わいもブルゴーニュ・ルージュの様で一同「これブラインドで出されたら、ブルゴーニュって言っちゃうね。」等、感嘆の声。確かにRRVはカリフォルニアの中でも多くのブルゴーニュ・スタイルのPinot Noirのワインが出ていますが、これほどブルゴーニュを彷彿とさせる酸味と梅の香りのものがあるとは。

次はDainのAmerican Beauty 2006。これもCrushpadで医療機器のセールスマンDaid Dain Smith氏が作ったワインで生産量は99ケースのレア物です。宮川さんが前述のSamurai Beautyとともに、Beauty pairと称してワイン王国で紹介していたワイン。777 Cloneと115 Cloneを50%ずつブレンドしたもの。今回は3本あるのですが、なんと製品版のブレンドと777と115のブレンド前が各1本。こんなことをするから宮川さんから「オタクの集まり」と言われるのでしょう(笑)

ブレンドは樽も効いていて飲み易い、旨いブルゴーニュ・スタイルのカリピノです。777は0906と同じ葡萄ですので味わいも似ている。115はどうも酸味やタンニンはくるもののそれだけでは呑めないような骨格のない代物。面白いのはこれらを50:50で混ぜても味わいが違うこと。これが瓶で熟成させた違いでしょう。最後はKosta BrowneのAmber Ridge 2006。これは知る人ぞ知るカリフォルニアのカルト・ワイン。Mailing Listには1万人を超える待ちがあり、米国内でもほとんど手に入らないものです。777、667、115を使っており、成分的にはAmerican Beautyに近いのですが、全体のバランスが絶妙。梅、苺、紅茶など複雑な香りと味わいを引き出しているのは流石。手元に数本置いて、もっと熟成させたらどう変わるのかと思いましたが、それはかなわぬ望みというもの。

料理もおいしく楽しい一夜でした。終電で帰り、携帯を紛失したのは失態。でも出てきましたけどf^_^;

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