マフィアで御馴染み(笑)のシシリア州。
最近では、つま先のカラブリア州の方がマフィアの本場だそうだが、そう言った非合法集団が蔓延るのは豊かな証拠とか。
島なので狭いと思いきや、イアタリアの中では面積25,700K㎡と最大の州だ。
標高3,340mのエトナ山もあり豊かな海産物と存在感のあるワインに恵まれている。
ワインの栽培面積も122,317haで1位、生産量は6,175,000hl(2008年推計)で4位。
2008年推計では赤ロゼ53.3%、白46.7%と赤白が逆転してきているようだ。
今回も白3種、赤3種のティスティング。"Vigna"とあるのは英語で言えばVineyardのことで、ブルゴーニュから進出してきた造り手などが畑のテロワールに注目して畑を開発しているそうだ。
左から
1.I.G.T. Sicilia "Lighea" 2009
ワイナリーはDONNAFUGATA。ドンナフガータとは、「逃げた女」という意味。(笑)
女性をあしらったエチケットが多いようだ。ブドウ品種:Zibibbo 75%, Catarratto 25%
Ligheaはジュセッペ・トンマージ・ランペドゥーサの小説にでてくる人魚の名前。
最初にレモンの様な柑橘系の香り、Moscato系アロマ品種Zibibbo由来のアロマ、白い花
フレッシュな味わい、冷やして最初の1杯に良いかな?
2.D.O.C. Contessa Enterina "Vigna di Gabri" 2008
同じくDONNAFUGATA。
ブドウ品種:Ansonica100%
ヴィーニャ・ディ・ガブリとはコンテッサエンテッリーナのブドウ畑の中で最良の畑であり、オー
ナー夫人ガブリエラ自ら命名したそうです。
香りが華やかで上品、アカシアのような黄色い花、青リンゴ、青いキウィ
酸味が豊か、ミネラルが特徴
3.I.G.T. Sicilia "Veruzza" 2007
グッチョーネ:パレルモの15km南、チェラーザ村にて2000年よりワイン造りを開始した新しいワイ
ナリー
トレビアーノ100%
樹齢20年、 標高500m、6haのビオディナミ農法の畑、粘土質土壌 ステンレスタンクで自然酵母
を用いて発酵、続いてマロラクティック発酵。
ステンレスタンクで10ヶ月間熟成、その後瓶内で6ヶ月間熟成。
ややビオ香あり、杏や白いスパイスの香り、 トマトケチャップやウスターソースとの声も(!?)
ややエグミと言うか弱い渋みが感じられる。
4.I.G.T. Sicilia Nero d'Avola "Nerojbleo" 2006
グルフィ社のワイン。1996年よりブドウ作りを行い、2000年にグルフィ社を設立。オーナーは部
品会社により一代で財をなしたヴィート・カターニャ氏。彼が生まれ故郷の地元シチーリアの地
ではじめたワイナリーです。
ネロ・ダーヴォラ 100%(樹齢 10~60年)
醗酵はステンレス・タンクで主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
オーク樽熟成 12ヶ月(225L&500L、新樽比率15%)
ルビー色でイチゴのようなフレッシュな香り、後口が伸びないのが残念
5.I.G.T. Sicilia "Arturo di Lanzeria" 2007
3.と同じグッチョーネのワインだが、ボトルが少し変わった形をしています。
ペリコーネ100%
香りはプルーン。タンニンは強いと思ったが、6よりは弱い。味わいはチャーミングと感じた。
6.D.O.C. Etna Rosso "Vigna Calderara" 2007
クリュ・カルデラーラは海抜650~700メートルに位置する黒い軽石や火山岩が入り混じる火山灰土壌の畑。非常に樹齢の高いプレ・フィロキセラの場所を除くと、平均樹齢は40~50年。
ネッロマスカレーゼ100% 10~15日間醗酵、マセラシオン。
フレンチオーク樽でマロラクティック醗酵と18ヶ月間の熟成を経て、
ノンフィルターで瓶詰めされます。
ややレンガ色、ブラックベリー、紅茶の香り。タンニンの収斂性が感じられる。
料理はヴィシソワーズ(冷製ポテトポタージュ)
ナス(酢で酸味を効かせて)
鰹のトマト野菜煮
ウンブリアのフレッシュオリーブオイルを添えて
おまけのワインもあって満足でした。
残念ながら売り切れのようです。
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