COACH特集

2010年7月23日金曜日

CH. DE LA ROULERIE ROSE D'ANJOU 2009

シャトー・ド・ラ・ルレリー ロゼ・ダンジュ 2009

Twitterでロゼワインが話題になっていたからというわけではないが、セラーに有ったロゼ・ダンジュを開けてみました。

何が話題になっていたのは、一昔前から言われている「ロゼは何にでも合う」と言うことについて。誰かが「本当ですか」みたいに聞いたら、ブルゴーニュシュバリエをお持ちの方が、「セニエで造ったロゼは果汁を濃縮するために捨てたいわばゴミで造ったワイン。香りも味わいもない。逆に何にでも合いません。」と書かれていた。確かにロゼの製法で「セニエ法(血抜き法)」とあるが、逆に赤ワインを濃くする製法でもあるのです。黒葡萄のワインを、醸しの途中で程良く色づいた果汁を抜いて白ワインの製法で造ります。葡萄の色合いが薄かったりするときに使います。日本でも赤ワインを濃くするために多用されている様です。捨てるものを製品で出すとは、コスト回収で効率が良いかもしれませんが、確かにワインではあるが、香りも旨みもないロゼは多いですね。

このワインはLoire(ロワール)Anjou & Saumur(アンジュ・ソーミュール)地区のAOCワインです。Cabernet d'Anjou(カベルネ・ダンジュ)、 Cabernet de Saumur(カベルネ・デ・ソーミュール)、Rose de Loire(ロゼ・デ・ロワール)そしてこのRose d'Anjou(ロゼ・ダンジュ)がロワールの4大ロゼと呼ばれています。
d'Anjouと付く二つが半甘口、他の二つが辛口のロゼになります。また、Rose d'Anjouは最も価格の安いAOCワインとも言われています。これはCOSTCOで600円前後でした。

外観:ご覧の通り綺麗なピンク
香り:あまり来ないですね。わずかに杏かな?
味わい:半甘口と言うけれど、あまり甘くないので食事に合う感じ。口の中をサラッと洗ってくれます。

セパージュはグロロー・ノワール主体とのこと。アンジュ・ソーミュールにグロロー・ノワールの赤ワインはないことから、きっとセニエ製法ではないでしょう。

ロゼ・ダンジュはキムチ鍋に合うという話もあり、寒いときには実際に確かめて成程と思ったのですが、今回は牛もつ炒めに合わせてみました。どこかで、フランスではもつ料理を合わせるとか読んだ記憶があり、それもやや甘めのロゼが良いとのことで、出自は定かではなく確かめられないのですが、何んとなく合いそうじゃないですか。今回は自作の「こてっちゃん牛もつ炒め」に合わせました。まあ、トリッパのトマト煮込みとかが好きなんですけどね(笑)

さっきのTwitterの議論には続きがあり、「誰がロゼは万能って言ったの」って問いかけがあったので、私が「赤は肉、白は魚、中間のロゼは何にでも合うと洋酒メーカのCMのコピーライターが考えたんじゃない」と書いたら、「そういう紋切り型の説明だと、分かりやすいですものね。」とその説が正しそうだとなりました。ワイン仲間とのやり取りは楽しいものです。

ロゼ・ダンジュ、流石に利益率10%とも15%とも言われるCOSTCOにかなうところはないのですが、800円台のロゼダンジュはありました。


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