COACH特集

2010年4月19日月曜日

長野ワイナリーツアー(1日目)

先週末、恵比寿の学習サロンManner-BO主催ワイナリー・ツアーに行って来ました。
題して「マスター・ソムリエ高野豊氏と回る長野ワイナリーツアー」。

朝起きてみると4月も半ば過ぎだと言うのに、霙が降っていました。
どうなることかと心配しつつも、中止の連絡も来ていないし、寒い中集合地点へ。

なんとか全員そろって、バスは一路中央道を長野へ向かいました。

まずは長野県塩尻市桔梗ヶ原へ。
ここはその昔桔梗しか育たないような荒野だったとか。そこの葡萄を植えたところアメリカ品種のコンコードとナイアガラしか育たず、長い間その葡萄から赤玉ポートワインなどの甘味葡萄酒の原料としてサントリーなど大手メーカーに供給していたそうですが、今は温暖化の影響で暖かくなり、専門かも薦めるメルロ、シャルドネ等、国際優良品種を育て優良なワインを生み出しているそうです。

最初の井筒ワインへ。
 雪はすっかりやみましたが、井筒ワインのブドウ畑には雪が残っています。
ギョー・サンプルのブドウ畑。芽が出ていたら雪で全滅したかもしれない。
製造行程、貯蔵設備などを見学させて貰い、お待ちかねの試飲です。(ピンボケ御容赦)
NACシャルドネ[樽熟]2008
樽由来のナッティーな香り、綺麗な酸味が爽やか。
NACメルロー[樽熟]2007
丸いタンニン、青いスギ香、酸味も適度にあり料理にも合わせやすそう。
NACナイヤガラ[氷搾]2008
甘口のデザートワイン。ジュースのような果実の香り

注)NAC(Nagano Appellation Control):長野県原産地呼称管理委員会認定品


試飲を終え買い物をすませて、バスは安曇野市に向かい、「そば処 上條」にて昼食

元ペンション、その後フレンチレストラン、そして蕎麦屋の今に至る不思議なお店。蕎麦屋とは思えない造りの建物です。
看板にも出ている天恵そばをいただきました。
左はそばの味だけ味わえるように添えられている「水そば」。水が綺麗な安曇野ならでは。
デザートはリンゴを丸ごと使ったアップルパイ。
垂れ桜も満開。
続いて安曇野ワイナリーへ。
ここには元マンズワインの工場長でカリスマ醸造家の戸川さんがいらっしゃいます。じきじきに戸川さんから御説明を受けます。(真中が戸川さん)
 
ビールの醸造設備を転用して、このタンクでシャルマー方式のスパークリングワインを造るそうです。
 
垣根つくりのシャルドネの畑。前オーナーが庭園用にしていたティスティングルーム前の土地も全てブドウ畑にしたそうです。
 
そして。ティスティング。
 ティステングシートを用意してくださいました。
左から
ナイアガラ Perle 2009(辛口)
ナイアガラ 2009(甘口)
コンコード ブラッシュ 2009(甘口)
コンコード 2009(赤甘口)
コンコード デザート 2009(極甘口)
ボトルは右から
ティスティングしながら、戸川さんからプレゼン。題して「地球温暖化とワイン」
要は、標高が高い長野の産地の方が山梨より夜の冷え込みがあり、葡萄に綺麗な酸が出るとのこと。松本に比べ、甲府は葡萄生育期間の積算温度が+300℃にもなっており、山梨のワインは補酸しないとぼけた味になってしまうので多くのワインが補酸している。
また、温暖化は全世界的にも進んでおり、高温化で着色不良・香味低下・酸不足になる。糖度を基準にすると果皮のタンニンが未熟なうちに収穫することになる。また粒が大きく育つと果皮に比べ果実の比率が大きくなり、色の薄い果汁になる。
また、今後恐れられているのが、バッタのもたらすピアス病で、大型バッタが葉を食べバッタの唾液に含まれる細菌が葡萄の木を滅ぼすそうだ。
高野氏によれば多くのブルゴーニュも補酸しているとのこと。きつい酸味のワインは補酸を疑ってみるべきそうだ。

バスは今夜の宿泊地、白馬村の「ラ・ネージュ東館」へ。

オリンピックのメインレセプション会場にもなった高級リゾートホテルで、部屋は全て間取りが異なり、室内ジャグジーや露天ジャグジーの部屋もあるようだ。私の部屋は極普通でした。
 
さて夜はメインのワイン会。ソムリエの制服に着替えた高野氏が出迎えてくれました。
 
最初に行った井筒ワインの道路向かいにある五一わいんのメルローロゼスパークリングで乾杯
アミューズ
信州サーモンと安曇野野菜のテリーヌ香草風味
香草とのマリアージュさせるためにと言うことで、この日唯一のフランスワイン。アルザスのトリンバック・ゲヴルツトラミネール / Trimbach Gewurztramine 2006(またまたピンボケ御容赦)
信州サーモンとは虹鱒とブラウン・トラウトを掛け合わせたもので、臭みが無く刺身など生で食べられるそうです。
続いて桜鯛のポワレ シードルソース 信州リンゴチャツネ添え
皮のカリカリ感と身のしっとりした感じ、リンゴのチャツネとも絶妙に合います。
ワインは戸川さんが安曇野ワイナリーの前に在籍していた山辺ワイナリーのシャルドネ。
山辺シャルドネ・バレルファーメンテーション 2008
信州産のシャルドネは樽香や樽の味わいに負けない酸味があり、甲州種のワインのように苦味が無いのが国際優良品種ならではか?
牛フィレ肉の胡桃風味焼き、赤ワインソース
胡桃をベースにした練り物がトッピングされた柔らかなステーキと赤ワインソースが絶妙。添え物のアスパラガスが美味い。
ワインは井筒ワインのトップキュベ。
井筒メルロー・スープリーム樽熟成2007
朝の樽熟メルローと共通の丸いタンニンがありながら、よりスモーキーな香り、雑味が少ないのが特徴。
3種のフロマージュ
チーズにはデザートワイン
ナイアガラ・アイスワインタイプ 2008
フルーティな香りです。
口直しのハーブのグラニテ
 
デザートはホワイトチョコのムース 木苺と薔薇のブーケ
最後にコーヒーと30年物のアルマニヤックで締めくくりました。満足のディナー
その後、2次会で明日は大丈夫かと案じつつ就寝。

飲んだワインネットで買えるのは下記のとおり

井筒ワイン 
NACシャルドネ[樽熟]2008 税込3,588円

NACメルロー樽熟 2007 税込3,588円

メルロー [2007] 樽熟/スープリーム 税込6,100円

NACナイヤガラ[氷搾]2008 税込1,890円


安曇野ワイナリー
氷結 ナイヤガラ(安曇野ワイン) 税込2,520円


五一わいん メルロ・ロゼスパークリングワイン ロゼ 税込1,995円


ゲヴェルツトラミネール トリンバック 税込2,600円


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1 件のコメント:

BuBu さんのコメント...

ミヤパパさん

満開の桜に恵まれ長野の美しい春を満喫
できました。ご参加いただき、本当にありがとうございました。今後長野ワインのレベルが少しづつ上がってくるのが楽しみです。
安曇野のワインもまだ3年目、これから応援してゆきたいと思っています。
美しいブログ、感謝です!