COACH特集

2009年12月23日水曜日

Akiko Freemanさんを囲むワイン会@CWG

カリフォルニアでブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールのワインを造り今は定評を得ているFreeman Vineyard and Winery。御存知の方が多いでしょうが、ここのオーナーはAkiko & Ken Freeman。そしてワインメーカーはカリフォルニアでピノを造らせたら3本の指に入るといわれているEd Kurtzmanさん。

お正月を日本で過ごされるため帰国されていたAkikoさんをお迎えしてカリフォルニア・ワイン・ガーデン(CWG)でワイン会が開催されました。主催は最近カリフォルニアワインのインポーターを開業したカリフォルニア・ピノ・ノワール会会長takuyaさんです。
0.Paradise Ridge Nagasawa Vineyard CH 2007

Wellcome Drinkとしてtakuyaさんが11月にナパ・ソノマ旅行をしたときに購入したワイン。

今から130年以上前にソノマの地に入って葡萄栽培とワイン作りを行った旧薩摩藩士長沢鼎 の名前が Nagasawa Vineyardとして残るワインです。

続いてFreeman Vineyard and Wineryのワイン。
1.Freeman 涼風 CH 2007
Heintz, Keefer, Black Emeraldの3つの畑のワインをブレンド。ソノマの畑の上を涼しい風が吹き抜けて行くことから涼風"Ryo-Fu"と名付けたそうです。適度に酸の効いたとても食事にあうスタイルのシャルドネ。

2.Freeman Sonoma Coast PN 2006
3.Freeman Russian River Valley PN 2006
その名のとおり海岸寄りのSonoma Coast、その昔ロシア人の入植者が多いことから場付けられたやや内陸寄りのRussian River Valley、両者は距離的には5mile(7~8Km)程度しか離れていないそうですが、その両者を比較してほしいとのことです。RRVでは1エーカーあたり2~3tの葡萄が収穫できるそうですが、 Sonomaではより冷涼な気候もあって1t程度なのだそうです。黒胡椒などのピリっと来るスパイシーさがRRVの特徴と思い込んでいたのですが、このときは、「RRV フローラル、チャーミング」とメモにあります。その次のメモには少しタニックであるとも書いています。Sonoma Coastは段々開いてきて飲みやすくなってきました。葡萄のパワーの差?

4.Freeman Keefer Ranch PN 2006
Freeman以外ではSiduri, A.P.Vin, Feila, Kosta BrowneそれにKeefer Ranch Estateでワインが作られているKeefer  Ranch Vineyard。今回のワインでは唯一日本に輸入されていないものです。花の香り、雑味の無さがこの単一畑のワインの特徴か。Akikoさんのお話では、前述の各ワイナリー毎に契約したブロックを持っており、Freemanの使っているのは23、2A、777のクローンだとか。それも酸が健在なうちに収穫するので最後に収穫するKosta Browne等に比べかなり早く収穫しているそうです。

5.Freeman Akiko's Cuvee PN 2006
6.Freeman Akiko's Cuvee PN 2005
7.Freeman Akiko's Cuvee PN 2004
Freemanのトップキュベ。
Akikoさんとご主人のKenさん、そしてワインメーカのEdさんの3人でブレンドを行って、互いにブラインドティスティングそのうちで一番美味しかったものを製品化するそうです。最初の年2002年からAkikoさんのブレンドが一番美味しいのでAkiko's Cuveeとして製品化されているとのこと。
2006はとてもフルーティー、2005は熟成が始まりかかっておりとても滑らかな味わい。今がピークとAkikoさんが言われた2004も果実味のあるワインでした。
春先雨が降って収穫量の少ない2005年は11月3日に収穫しhang time(木に生らせている時間)が長いため酸は弱めだったとのことです。2006は収穫時に雨が降り手積みで一粒一粒より分けたともおっしゃっていました。こういう話を日本語で聞けるカリフォルニアのワイナリーは珍しくとても楽しくお話を拝聴できました。

さらに追加でtakuyaさんが最初に輸入したワイン。
8.August West Rosella's Vineyarad PN 2007
FreemanのワインメーカでもあるEd Kurtzmanさんの作るワインです。Freemanがソノマの葡萄を使っているのに対し、こちらはSanta Lucia HighlandsのGary Fransiniの奥方の名を冠した畑のものを使っています。 Rosella'sは名前のとおり女性的で円やかなワインとの印象があったのですが、2007という優良年のためかとてもがっしりした印象です。少なくとも5年以上の熟成後が楽しみかもしれません。

9.Lamborn Zinfandel 2006
10,Lamborn CS 2005
ダラ・ヴァレのマヤ、(DALLA VALLE『MAYA』現在は退任)、グレース・ファミリー(GRACE FAMILY VINEYARD)やジョーンズ・ファミリー(JONES FAMILY VINEYARD)、これらは今どんなに安くても、五万円から上は十数万円で取引されているカリフォルニアのカルトワインです。これらを手がけたハイジ・ピーターソン・バレット(Heidi Peterson Barrett)のワイン。今回初輸入です。Zinfandelはとてもエレガントな味わいで、酸味も適度にあり料理に合わせやすいワインです。カベルネはとても力がありますが、まだ少し早いか。

とても楽しいワイン会でした。主催のtakuyaさんご苦労様でした。
Akikoさん、今度はいつお会いできるものやらわかりませんが、とても美味しいワインたちでした。
CWGの料理にも力がはいってました。



フリーマン・ソノマ・コースト ピノ・ノワール 2006 税込5,690円



フリーマン・ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール 2006 税込5,990円



フリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノアール 2006 税込8,000円



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