酔いどれブログ: オレゴンワイン会

オレゴン在住の友人が出張で来たので無理を言ってワインを買ってきて貰い親しい友人たちとワイン会を開催。

右から左に
◇2010 Fermier CH Niigata Japan

　最近発展目覚ましい日本のワインもとブルゴーニュ好きの友人が持ち込んだもの。
日本はワインベルトと言われる北緯３０度～５０度にすっぽり収まっており、梅雨や湿度対策などをしっかりやれば美味しいワインが出来るはずと聞いた事があります。
このシャルドネは、２００５年にみずほ証券を退職し新潟でワイナリーを始めた本多さんのワイン。オレゴンももちろんそうだが、もともとワインが好きで理想に燃えた方々が多くのワイナリーを立ち上げてきている日本ワインも最近は見逃せないと思います。
シュールリーの醸造法を採り入れて、フレンチオーク樽で約10か月間熟成させたそうで、さっぱりした酸のあとにヴァニラ香等が感じられ、すっきりした後口が好ましいワイン。日本ワインも侮れませんね。

◇2011 Purple Cow Muscat Willamette Valley Oregon

オレゴン州フォレスト・グローブ（Forest Grove）にあるワイナリーPurple Cow（パープル・カウ＝紫色の牛？）。オレゴンの友人が知り合いのワイナリーがあると言っていたが、ここがそうらしい。今度詳しく聞いてみよう。
ホームページを見てみるとピノ・ノワールはもちろん造っていますが、他に色々なヴァラエタルワインを造っているようです。
これはそのうちの一つマスカットのワイン。ハンガリーでワインに使われているマスカット・オットネル (Muscat Ottonel)と言う品種ですが、同じ種族であるイタリアのモスカート同様なアロマがあります。最初の味わいは甘さを感じるのですが、後口はすっきりしており辛口のワインに仕上がっています。色がほとんど無色透明に近いのも印象的。

◆2009 Willamette Valley PN Hannah Willamette Valley

オレゴン州では２番目に大きいワイナリーと言うことを聞いた事があるWillamette Valley Vineyard。
文字通り西海岸を南北に貫くInter State 5（I5）をオレゴン州の州都セーラムより少し南下したI5沿いにあります。ここは20ドル前後のピノ・ノワールとピノ・グリを大量に売っているので、甘く見ていたのですが、昨年11月にここに初めて行って購入した2008 South Block Pinot Noirを飲んで、これは美味いと思い、もって買ってくれば良いと後悔したものでした。日本で買えるかと思い、個人的に知っているインポーターの方に聞くと、ピノはFounders' Reserve 2008とPN Estate 2008の2アイテムしかないとか。
そこで今回友人にシングルヴィンヤードシリーズを買ってきてくれと頼んだのでした。
この畑は90-160mの西および南西向きの畑だそうです。Pinot NoirのクローンはPommard, Wadenswil, Dijon clones 667, 777, 113, 114, and 115と色々なものが植えられています。
前回ワイナリーで試飲したのは０８だったのですが、自分のメモには「タンニン」と書いてあります。今回の０９はタンニンはそれほど感じず酸が前面に出てきました。その後スモーキーさを感じました。

◆2009 Willamette Valley PN Estate Willamette Valley

もう1種類は日本でも売られているEstate。Hannahよりはスモーキーさを感じず、果実味と酸のバランスがとれています。ワイナリーのコメントにAn elegantの文字があります。「北のカリフォルニア・ピノを意識した造りだね」との意見あり。悪く言えば万人向けか？

◆2009 Purple Cow Tempranillo Yakima Valley Washington

ワシントン州のヤキマ・ヴァレーのテンプラニーリョを使ったワイン。ヴァニラ、プラム、チョコレートの味わい。失礼ながら思ったより美味しいのでびっくりしました。

今回は料理とつまみは各自持ち寄りのポトラックスタイル。