さて、そのブーツのつま先、カラーブリア州。唐辛子を使った料理が特徴で何にでも唐辛子が入っているようです。
左から
1.D.O.C. Ciro Rosato 2009 Librandi
最初にロゼ。ガリオッポ100%の珍しいロゼ。淡いバラ色の綺麗なワイン。苺の香りですが、口当たりは辛口。これからの季節、冷やして飲みたいワインです。合わせる料理の幅も広そうです。
2.D.O.C. Ciro Bianco 2009 Librandi
同じリブランディの白。葡萄はグレコ・ビアンコ(注)100%。これは4月初めに既に飲んだことがあるワイン。味を記憶していてあれだと白い花の香り、柑橘。すっきりとした酸味と後口にわずかながら残る苦みが特徴。これも、夏に冷やしてデイリーに飲みたいワインです。
注:カンパーニアのグレコ種とはまったく異なるブドウ品種。どちらもギリシャから持ち込まれたことにより「グレコ」と名付けられた。
3.I.G.T. Calabria Montonico 2009
カラブリアで絶滅寸前の危機にあった伝統ブドウ品種マントニコ100%を使用。有機農法だそうです。2のグレコ・ビアンコよりは厚みのある味わいで開いてくると甘い香りがしてきました。トマト系の料理に合いそうです。
4.D.O.C. Ciro Rosso Riserva "Duca Sanfelice" 2007 Librandi
1、2と同じカンティーナの赤。リゼルヴァです。『神の雫』にキムチと合うワインと紹介されていたそうですが、私は賛同しかねます。カラーブリアは唐辛子が名産ですが、同じ土壌気候で育った葡萄と唐辛子が合うと言うのは乱暴でしょう。あの漫画をまともに読んだことはないのですが、どうにもいかがわしい意見が多くて好きになれません。偏見を持たずにワインは味わいたいものです。
閑話休題
ガリオッポ100%。色は赤ワインにしては薄いルビー色。最初にスモーキーな燻した様な香りがします。コーヒー等の香りもしてきます。味わいは酸味があり、滑らかなタンニンが感じられます。
5.D.O.C. Savuto 2005 Odoardi
ガリオッポ45%、グレコ・ネロ15%、 ネレッロ・カプッチョ+サンジョヴェーゼ25%、 マリオッコ15%と言う複雑なブレンド。外観は濃いルビー、日本ソムリエ協会式で言えばガーネットですね。
香りは4~6に共通する、スモークな香りがするのですが、不思議なことにスルメの様な生臭いと言うと失礼だが、そんなイカ系の香りがしてきます。開いてきてバルサミコの様なニュアンスもしてきます。
タンニンは強めでこんがりとローストした肉料理に合いそうです。
6.I.G.T. Val di Neto Rosso "Magno Megnio" 2006 Librandi
忘れ去られた古代品種マリオッコ100%のワイン。元々は補助品種だそうですが、それを100%使っています。
香りはスモーキーでハーブの香りもします。外観は濃いルビー。味わいは滑らかなタンニンがあり、力強く長い余韻が楽しめます。出来の良いドライなシラーの様だという意見もありました。
左のCiro Rosso Riservaの淡い色がわかりますでしょうか?
青い野菜(名称失念orz)
モッツァレラチーズ
ニンジンのピクルス
ムスティカ(ペッシェリーノ・ディ・ピカンテ)
生シラスを唐辛子、フェンネル等の香辛料で和えたもの。癖になりそうな不思議な味です。
チキンのトマト煮込み
この日は全会出席者と誕生日を迎える方と先生のシニア・ソムリエ合格祝いでケーキが出されました。20州全て出席はTさんと私:-p でした。其々先生が好みだと思われるワインをいただきました。Tさんはキャンティ、私はプリミティーヴォでした。ジンファンデルの同族であり、カリフォルニア好きの私にと言うことでしょう。でも、一昨年10月のプーリア州(ブーツの踵)の会では、カリフォルニア好きのNさんとともに外したのでした。もっと勉強しなさいと言う事でしょう。感謝m(__)m
マントニコ 2008 スタッティは楽天外のここにだけありました。
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