COACH特集

2009年11月23日月曜日

カリフォルニアワインとワインカントリーの味わい方@Manner-BO(第2回)

ワインジャーナリスト飯山ユリさんのワインセミナー第2回は「地理・気候・葡萄の品種とその特徴」と題してワインはソノマのワインが中心

・「パイオニア生産者たちと現代のスターワイン」
 昔からあるファミリーワイナリーとキスラーなどの代表されるスターワイン
 ファミリーワイナリーでは大量に造らずかつ値段もそんなに上げないものもある
 ケンウッド、ランドマーク、ジョセフスワン等古くからある伝統的ワイナリー

・ロシアンヴァレーの認知度
 ソノマを知らなくてもロシアンリヴァーヴァレーを知っている人は多い
 ピノ・ノワールとシャルドネの名醸地として世界的に有名

・ソノマのワインについて
 エリア単位の気候の違い=メゾ・クライメイト
 苗木の下や畝単位の気候(気温)の違い=ミクロ・クライメイト
 
 ナパに比べ海に近く複雑な地形から来る、多彩な環境(=テロワール?)
 ワインのみのナパに比べ、チーズや料理などを含めたマルチカルチャー

 アレキサンダー・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン
 クライン等のローヌレンジャー(ローヌスタイルのワインを造る)のプチ・シラー
 ドライクリークのジンファンデル、フュメブラン

・ワインメーカー
 ワインの銘柄は同じでもワインメーカーが変わるとスタイルや味わいが変わる。ワインメーカーにも注意してワインを選ぶ方べき

◇2007 Kendall Jackson Chardonnay California(右)





カリフォルニアの一般的なレストランで多く供される代表的なワイン。
葡萄は
モントレー46%
サンタバーバラ39%
メンドシーノ9%
その他6%
と南から北まで多彩な地域のブレンド。よって地域呼称はカリフォルニア。
低価格ワインに多く見られる、酸っぱいだけのワインや樽が効きすぎのワインとは異なり、酸味や樽由来のバニラ風味のバランスがよい。リンゴ、蜂蜜、焼きリンゴ、レモン等の柑橘。5ヶ月間のシュールリーから来るイースト香もわずかにします。ただ、しばらく置いておいても香りや味わいが伸びないのはやむを得ないのかな。

◇2004 Kunde Reserve Chardonnay Sonoma Valley(左)
天然酵母で樽発酵させ、その後MLF、そのままフレンチオークで10ヶ月熟成、清燈作業やフィルターはしていない。



当初、藁のような香りがしたが、室温に置いておくとバニラやトロピカルフルーツの香り、桃や焼きリンゴ等の味わい。酸とのバランスも良い。4~5年で熟成のピークというから、飲み頃だったのかも知れません。



◆2000 Landmark Grand Detour Pinot Noir Sonoma Valley (右)
 濃いガーネット、9年経っているにもかかわらず、ブラックベリーやラズベリーの果実味たっぷり、スパイシーで丸みがあり、ニュイ・サン・ジョルジュを思い起こしました。飲み頃は2008~2012年とのこと。




◆2001 Seven Lions Pinot Noir RRV (左)
過去の日記を調べてみたら、2006年の11月にCHを飲んでいました。

『Seven Lions CH Wes Cameron Vyd 2000
6年たったシャルドネ。黄色味の強い深い色。かすかに濁りがあるような。ブラインドだったのですが、かろうじてシャルドネと当てられましたが、まったくの山勘。シャルドネも熟成させるとこうなるのかと感心しました。ここのところ年代ものを飲ませていただいているので、贅沢になりそうです。なお、このワインメーカーFred Williamsは2002年に急逝したそうで新しいものはもう手に入らないそうです。』

とあるように急逝したWilliams Selymを造ったBurt Willamsの息子のエピソードも書いてありました。
果実味優先ではなくたばこやスパイスの香りや味わいがFredのワインの特徴とのこと。惜しい人を亡くしたものです。

■2005Ferrari Carano "Tresor" Alexander Valley (左)
カベルネ・ソーヴィニヨン69%
マルベック10%
カベルネ・フラン8%
メルロ7%
プチ・ヴェルド6%
フレンチオークの新樽45%、古樽55%で熟成

黒い干した果実、甘草等のハーブの香り、滑らかなタンニンがあり、ナパのものとはひと味違うボルドータイプのワイン
”Tresor”とは宝の意味で、山の畑の手摘みされた果実を使用していることに由来する。




■1999 Lancaster Cabernet Sauvignon Alexander Valley(右)
メルロ59%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン1%

ブラックプラム等の香り、青いピーマン香など
エレガントなボルドータイプのワイン。


ワインを飲みながらの歓談中に、「米国のワイン関係者の多くが、熟成前の渋いワインでも将来像を想定して評価できるのは、発酵の各段階や樽の熟成度合いを確認する訓練が出来ているからだ。」というお話しがあり、そういう訓練をしないと今の状態から将来の熟成を判断出来ないのだなあと感心させられました。

先生のお話もさることながら、凝ったオードブルなどご準備下さった、Manner-BO主宰の大竹様、参加者の皆様ありがとうございました。



ケンダル・ジャクソンがあのオバマ大統領に「ヴィントナーズ・リザーヴ シャルドネ」2ケースを大統領就任のお祝いとして贈ったとアメリカの有名誌ピープルで報じられ、話題を呼びました!
1983年に初めてこのワインをリリースしてから、今までずっと、白ワインの全米売り上げNO.1を維持しているモンスターワイン。

[2007] ヴィントナーズ・リザーヴ シャルドネ / ケンダル・ジャクソン カリフォルニア / 750ml / 白

最安価格 税込2,499円



Kundeは見つかりませんでした。インポーターもないようです。米国で同ヴィンテージのものを調べてみると$17.99~$38.99でした。

[2006] ランドマーク グラン・デトゥールピノ・ノワール ヴィンテージ違いですが、税込み5,400円で後2本



セブンライオンズは飯山さんが西海岸のワインショップで偶然見つけたもので、当然国内にはありません。何方かのセラーにはあるかも知れませんが。

[1994] フェラーリ・カラノ・リザーヴ・トレゾール・ソノマ・カウンティ・レッド 税込10,290円で後2本、皿に古い[1992]が税込11,340円で後4本。




[2004]ランカスター・エステート カベルネ・ソーヴィニヨン ヴィンテージ違いですが税込12,075円で後2本



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2009年11月20日金曜日

【商品索引付き】2009 Wine Spectator Top 10 Wines of the Year

毎年この時期の恒例Wine Spectator Top 10 Count Down。 オンライン上ではカウントダウンが続いています。1位はまだなのですが、ヤナギヤさんのサイトには全部公開されていましたので書いちゃいます。

1.Columbia Crest Cabernet Sauvignon Reserve 2005
2.Numanthia-Termes Toro Termes 2005 
3.Domaine du Vieux Télégraphe Châteauneuf-du-Pape La Crau 2007
4.Kosta Browne Pinot Noir Sonoma Coast 2007
5.Barone Ricasoli Chianti Classico Castello di Brolio 2006
6.Chappellet Cabernet Sauvignon Napa Valley Signature 2006
7.Renato Ratti Barolo Marcenasco 2005
8.Fontodi Colli della Toscana Centrale Flaccianello 2006
9.Merry Edwards Sauvignon Blanc Russian River Valley 2007
10.Brancaia Toscana Tre 2007


1位はワシントンのカベルネ。
2位はスペインリオハ。LVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)所有のワイナリーの一番安いキュベだそうです。米国価格$27
3位去年は何本(3本?)もTOP10入りしたシャトー・ヌフ・デュ・パプ。
4位はなんと今年訪問したKosta Browneではないですか!!それにこれ持ってます。Dan Kosta と Michael Browneの写真も出てます。
5位はイタリア・トスカーナのキャンティ・クラシコ
6位カリフォルニア・カベルネ
7位イタリア・バローロ
8位イタリア・トスカーナ
9位カリフォルニア・SB
これ昨年ここのワイナリーを訪問し、購入したものを7月に飲みました。ブログにアップしてませんでしたね。私の知る限りでは、Peter MichaelとMerry EdwardsのSBは双璧ですね。

10位イタリア・トスカーナ

イタリア4(トスカーナ3、ピエモンテ1)、アメリカ4(カリフォルニア3、ワシントン1)、スペイン・リオハ、フランス・ローヌ各1と言う結果。

しかし、Kosta Browneがランクインは嬉しいが、飲めないワインが増えてしまったorz

同じワインを極力探してみました。ヴィンテージ違いやキュベ違いがあります、価格は税込み。

1.Columbia Crest Cabernet Sauvignon Reserve 2005   同じ会社のカベルネですが、類似性があるか否かはわかりません。2,090 円



2.Numanthia-Termes Toro Termes 2005  スペインは良く判らず、エチケットがちょっと違うのですが、7,875 円。


 
3.Domaine du Vieux Télégraphe Châteauneuf-du-Pape La Crau 2007   ヴィンテージ2005が6,980 円



4.Kosta Browne Pinot Noir Sonoma Coast 2007   2007は売り切れ2006が6本残 9,114円



5.Barone Ricasoli Chianti Classico Castello di Brolio 2006   2003が5,200円



6.Chappellet Cabernet Sauvignon Napa Valley Signature 2006   7,119円



7.Renato Ratti Barolo Marcenasco 2005   バックヴィンテージ2001が11,039円




8.Fontodi Colli della Toscana Centrale Flaccianello 2006
発見できず。米国価格$110

9.Merry Edwards Sauvignon Blanc Russian River Valley 2007  7,858円


10.Brancaia Toscana Tre 2007  3,139 円



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2009年11月18日水曜日

Napa Station Cabernet Sauvignon Napa Valley [2006]

ナパ・ステーションカベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー[2006]
白でびっくりしたナパ・ステーション、カベルネがあったので購入。

品種はカベルネ・ソーヴィニヨン86%、メルロー9%、マルベック4%、プティ・ヴェルド1% だそうです。

そして葡萄はラザフォード:Rutherford、 オークヴィル・Oakville, スタッグ・リープ・Stag's Leap District、そしてロスカーネロス・Los Carnerosの畑のものを使用しているとのこと。


外観:濃いガーネット
香り:ブラックベリー、カシス
味わい:最近飲んだNORTHのCABより熟したブラック・ベリーやカシス、チョコレートのニュアンスがあり、カリフォルニアのカベルネらしい味わい。美味しいです。

このワイン、家の奥さんに飲ませたら、「粉っぽいね」とのコメント。ラザフォード・ダストを感じているとしたらすごい。

楽天で4,600円で売っていましたが既に売り切れ。

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2009年11月17日火曜日

QUPE CHARDONNAY Bien Nacido Reserve Block Eleven 2005

近所のやまやが出来たので行ってみました。

鍵付のセラーにはそこそこのワインがありました。オーボン・クリマとかこのキュペ、ボルドー・メドックの格付けワインなどがありました。


購入したのはこれ。

キュペ・シャルドネ ビエン・ナシッド リザーブ ブロックイレブン 2005
ビエン・ナシッド(Bien Nacid)はサンタ・マリア・ヴァレー最大の、そして最高品質のグロウワーとして知られるいます。現在では600エーカーの広さにピノ、シャルドネ、メルローを中心に10種以上の様々なぶどう品種が植えられています。広大な敷地の中にQUPEの醸造設備もあるそうです。

ここの葡萄で多くのワインが造られています。写真は2007年のPinot Daysでティスティングに供されていた各種のワイン。

今公開中の日本版「サイドウェイズ」ではなくオリジナル「Sideways」の中で、主人公マイルズがレストランHitching PostⅡのBarに入って行くと、バーテンダーが「マイルズ久しぶりだね。Bien Nacidが入ってるぞ」とハイライナーのピノ・ノワールを薦められます。

購入後3日ほど寝かせておいたので開けてみました。

外観;黄色、薄くも濃くもない感じ。粘性は少なめです。アルコール度13,5%
香り:レモンなどの柑橘、トロピカル系はあまり感じません。少し白いスパイス
味わい:酸は少し強めです。雑味はなく、綺麗な味わい。樽の香りも少な目ながらしています。

白身魚のマリネやスモークサーモン、生牡蠣などの合いそうなドライなワインです。最近はこういうのが良いですね。

購入金額3,980円也

QUPEはありませんでしたが、同じ畑のシャルドネはこれが2,394 円でありました↓



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2009年11月15日日曜日

North Cabernet Sauvignon Napa Valley 2006

ノース
たまには、NAPA CABをと言うことで開けました。

外観:ガーネット、涙一杯で粘性あり。アルコール度14.5%
香り:乾燥ハーブ、ダークチェリー、タバコ
味わい:思っていたほど果実味が爆発しない。ナパのカベルネにしてはエレガント。カベルネも良いなあと思いました。(おいおい破産するぞorz)

56ケースと言うから672本だけ造られたワインです。
ワイナリーの情報もあまり正確なものがみつからないので、販売店に問い合わせてみます。

サンフランシスコのNVWEで$44.95

最近は日本で売っていなかったり、Costcoでのバカ安のワインばかりですみません。

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2009年11月13日金曜日

2008 PALMINA ARNEIS HONEA VINEYARD, SANTA YNEZ VALLE

パルミナ(Palmina)は言わずと知れたブリューワー・クリフトンのスティーブ・クリフトンのワイナリー。
リーズナブルで美味しいイタリア品種のワインで定評があります。

ワイナリーの名前の由来は、彼にイタリアの料理、ワイン、ライフスタイルを教えたポーラと言う友人の
洗礼名だそうで、スティーブが乳がんでなくなった彼女を記念してワイナリーに付けたとか。

ARNEIS(アルネイス)はイタリア・ピエモンテ州のブドウ品種だそうで、意識して飲むのは初めて。
Palminaのワインもそうですけどf^_^;

当然初めての味わい。

外観:麦藁色ががかった黄色。珍しい色調です。当然粘性は弱く、涙も少なめ
香り:レモンの様な柑橘系の香り
味わい:青臭くないソーヴィニオン・ブランという感じ。白胡椒のスパイスも感じられます。

レモンを搾ったほっけの塩焼き、ポン酢をきかせたきりたんぽ鍋と合わせてみました。私も家内もかなり気に入りました。

サンフランシスコから$20.95で直接購入。



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2009年11月10日火曜日

Napa Station Chardonnay 2007 Napa Valley

ナパステーション シャルドネ 2007 ナパ・ヴァレー



最近は不景気から収入も減り、せこい話ですが、高いワインは眺めるだけで、セラーでお休みいただいてます。まあ、KistlerとかBEAUX FRERESとか国内価格1万円超のワインの価値も判ってきたので家飲みよりはレストラン等に持ち込んでマリアージュを考えていただく方がより価値があがるというもの。

家飲みはもっぱら、近所ののCostcoで買ってくるワインです。ここのワインは1,000円台やそれ以下のものでも侮れません。

先週末なにげに買ったのがこれ。

"Napa Station ナパ・ステーション” は、ナパの中堅ワイナリーである”Merryvale メリーヴェル”でCEOを務めたピーター・ヒュワイラー氏が、メリーヴェルを離れ、デビューさせたワインです。2007がFirst Release。

【ナパ・ステーション】 シャルドネ ナパ・ヴァレー [2007]

68%ステンレス・タンク、32%バレル(フレンチ・オーク)・ファーメンテーション。100%マロラクティック発酵(MLF)。 フレンチ・オークで熟成。 アルコール13.5%

外観:黄金色
香り:洋ナシや青リンゴ、シトラス
味わい:クリーミーな口当たりで、きれいな酸味とエレガントな骨格の中からリンゴや洋ナシ、トロピカル・フルーツの果実味が膨らみます。酸味と旨みのバランスが良く、余韻長めのしっかりとしたシャルドネ。
2日目には蜂蜜の香りも。

ネットでは税込み3,885円でも売り切れています。カリフォルニアのワインショップ価格$15.99~$16.19

安いカリフォルニア・シャルドネにありがちな樽樽といったワインでは無く、酸味豊かなブルゴーニュスタイルのシャルドネ。ワイナリーのHPによればクラシックスタイルのワインを指向するとのことです。 MLFによるまろやかで上品な酸味。

Costco価格は驚きのなんと1,238円です。慌てて追加購入に走った昨日時点で在庫は10本位でした。

ネットでありましたね。2,646円、在庫2本です。Costco安すぎですが、近くにCostcoが無い方、価値的には問題ないです。



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