COACH特集

2007年12月7日金曜日

PARAISO SANTA LUCIA HIGHLANDS Syarh 2003


今夜はビーフシチューだというので、濃い赤が飲みたくなり、ヴィノスやまざきで売っていたこれを飲んでみました。パライソはサンタルシア・ハイランドのなかでは大衆的なお値段のワインを出しているワイナリーです。今年訪問された方によれば、近くにはグランクリュとも言われるGary'sやPisoniがあるそうです。Paraisoもこれらの高級畑のように葡萄の供給もしているとのこと、以前飲んだLa Rochelle Pinot Noir Santa Lucia Highlands 2005にも使われていました。

これ、ベリーやカシスのとても良い香りがしてきます。口に含むと濃いピノノワールにも思えるフルーティーさがありますが、ピリっとくるスパイシーさはやはりシラーですね。ただ、サンタルシア・ハイランドのワイン共通のシルキーな喉越しですいすいと1本空けてしまいました。

ボディー(ミディアムに近いフルボディー)
香り(ベリー、カシス

味わい(スムーズ、スパイシー、細かいタンニン)
余韻(やや長い

2007年12月6日木曜日

Francis Ford Coppola DIRECTOR'S CUT 2005 Alexander Valley CABERNET SAUVIGNON


おしゃれなエチケットで評判のコッポラ・ディレクターズ・カット。日曜のワイン会で残ったものをいただきました。Nさんありがとうございました。
コッポラといえば、ナパのワイナリー銀座29号線のモンダヴィの少し先Niebaum-rdにあるNiebaum-Coppola Estate Wineryが有名です。コッポラは2006年、ソノマに新しいワイナリーを購入し、それを祝してリリースしたワインがソノマ・カウンティのブドウを使ったディレクターズ・カットです。ボルドー・ブレンドのようにメルロなどは混ぜず100%カベルネとのこと。カベルネ特有のユーカリのような緑臭さが奥にしていますが、しばらく空気に馴染ませるとバニラのような甘い香りも。ナパより冷涼なソノマの葡萄を使用しているためか、ジャミーさはなくフルボディーといってもメルロの様なまろやかさもあります。カベルネとしては女性などワインを飲みなれない人にも飲みやすいタイプではないでしょうか・複雑度も十分ありますので、飲みなれた方にも満足できるワインでしょう。


ボディー(ミディアムに近いフルボディ)
香り(濃厚、バニラ、ユーカリ)
味わい(コーラ、チョコレート、細かいタンニン)
余韻(長め)

2007年12月5日水曜日

CHASSEUR RUSSIAN RIVER VALLEY CHARDONNAY 2005


昨夜はCHASSEUR RUSSIAN RIVER VALLEY CHARDONNAY 2005を飲みました。これはワイナリー(http://www.chasseurwines.com/)での価格は$40。NAPA EXでは$39.95。5¢だけ安い(笑)

日本語のHPを検索してもあまり見つかりません。2005年末にPinot Noirを飲まれた方はいるようです。(ググって見てください)
でもその頃より$10も値段が上がってる。
KistlerのChardonnay "Durell Vineyard"の紹介に以下の記述が
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デュレル・ヴィンヤードは、南側の一部をカーネロスに重複するソノマヴァレー(詳細>>)に位置しており(いずれのAVAを名乗ることが可能)、キスラーが最も長くパートナーシップを維持する畑です。(1980年代半ばより) 葡萄栽培専業として主に多くの銘醸シャルドネを生み続け、供給先にはビッグネームが連なります。シャスール(Chasseur)、パッツ&ホール(Patz&Hall)、トアー(Tor)、シャトー・セントジーン等。
定評あるワインを産むデュレルの中でも、キスラー専門となる区画は最良の一つに数えられ、排水性に長けた斜面の上にあります。ヴァインヒル、マックレア、キスラー・エステイト同様、ボーヌ・グランクリュの流れを汲むハイドヴィンヤード経由のウェンテクローンを使用。
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6月末にサンフランシスコのNAPA-EXで「あんまり樽が強くなくブルゴーニュのシャルドネみたいなやつはないか」と店員に聞いたつもりだったが、どうやら通じていたようで、酸味、果実味のバランスの取れたシャルドネです。夏の一杯はこれですねっていう感じ。柑橘類の香り、温度が上がってくると蜂蜜の香りも。同じ頃購入したKistler LES NOISETIERよりもこの点は良い感じ。Prideのシャルドネほどではないが、若干の苦味(=雑味?)がします。こういうものを感じさせないのは、Sanit-VeranやKistker LES NOISETIERでした。

6月購入のシャルドネの評価はLES NOISETIER > CHASSEUR > Prideの順。

値段もその通りの結果。葡萄の値段から考えると安くてうまいものはあまり考えられないとの、ワイン仲間の御意見もあった。そう考えると、ブルゴーニュの白は3千円位で十分即飲みでうまいものがある。

しかし、数年前なら「うまいうまい」で終わっていたのが、こうして比較評価できるのも贅沢な話しだし、こういうものに触れさせていただいたのはネットで知り合いになったワイン仲間のおかげだなあと思いました。

ボディー(ミディアムボディ)
香り(フルーティー、
蜂蜜、白桃
味わい(辛口、酸味やや強め、ミネラル)
余韻(長い


ご興味がおありのかたは、Googleにログインのうえコメントなどいただけると励みになります。

2007年12月4日火曜日

Bourchard Pere & Fils Bourgogne Pinot Noir La Vignee 2006



日曜日のワイン会の残りを一人で飲んでみました。
ブラインドでは2004年と2006年を間違えた。こうして1/3くらい残った1日前に抜栓したものを飲むと組成が判るような気がします。下手なワインだとどんどん劣化して行きいわゆるへたれ状態。果実味も消え酸すら薄くなる。極端に言えば単なる酸っぱい水=ビネガー(?)状態です。しかし、まともなワインだとまだタンニンが残っていてこれが参加して逆に甘味や香りが出てきたりします。これは葡萄の出来や果汁の濃さに由来するのでしょうか?2006年はまだラズベリーやストロベリーの香りや骨格が残っていました。ただ、飲むには早すぎて来年や再来年飲んでみると2005年のようにおいしいPinot Noirのワインと感じられるのかもしれません。なお、当日一緒に飲んだ仲間の中では「2004年悪くないんじゃない、一番良かった」と言う意見もありました。

ボディー(ミディアムボディ)
香り(フルーティー、ラズベリー、ストロベリー)
味わい(酸味、タンニン)
余韻(短い)

2007年12月3日月曜日

Pinot Noir徹底的飲み倒しワイン会

昨夜はいつものマ・ブロシェットさんを早い時間から貸しきり状態でワイン会。
そもそもブシャール・ペール・エ・フィスのブルゴーニュ・ピノ・ノワール2004を正月に飲んで「酸っぱい~、まずい」と思いながらも学習能力のない私は、6月にワインセットで来た同じピノを飲んで再度まずい~と口を曲げたのでした。しかし、その後2005を8月に飲みうまいと日記に書いてあります。このピノ、フランスの大手の造り手さんらしくまた代理店もサントリーなので、近所のスーパーや西武や東武でよく見かけます。まずは4年と5年を比較しましょということから、最新リリースの6年。まずはブラインドで参加者各位に問題を。
★ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ”ラ ヴィニェ”
  2001、2004、2005、2006 


一番目に出された2001年はすでに6年経ち枯れた色合い。色だけでわかった人が数人。私もその一人。続いて4番目に出されたやつが一番うまい。これが歴史的当たり年と評判の高い2005年に間違いない。2006と2004同じくらい酸味がきつい。私が一番酸っぱいと感じた2番目を2004としたのですが、実は2006。2004はすでにへたりが来ていて酸味が退いていたようなのです。そんなこんなで正解者はなし。賞品のアナケナのデザートワインは2問当てた方に持ち帰ってもらいました。

つづいて各国のPinot Noirを次々と開けていきました。

まずはフランス ・アルザス地方のピノから


★ジェラール・シュラー・エ・フィス AOC アルザス ピノ・ノワール 2003

  やさしい味わい。フィルターはしていないようで少しにごりがあります。小梅ちゃんとの評価も。



ニュージーランドからNさんの推薦で選んだ

★マウントフォード・ピノ・ノワール 2003(左端)

  これすごい良いです。骨格がしっかりしているということでしょうか、適度な濃さかといってジャミーではありません。酸もしっかり。これ熟成させても良いでしょうね。


つづいて、得意のアメリカ編

★ベントンレーン ピノ・ノワール 2002

 ユージーン近くのサウス。ウィラメットバレーのピノ。ブルゴーニュよりは濃い感じですね。これもうまい。

★サンフォード ピノ・ノワール サンタリタヒルズ 2005

 サンタリタヒルズにしてはエレガントか?ジャミーなピノが嫌いなNさん好みということか。

★セインツベリー ピノ・ノワール・カーネロス 2004

 以前、BROWN RANCHのクローン違いを比較し、最後に製品版を味わうというワイン会に参加させてもらったことがありますが、そこのスタンダード版。カーネロスもピノに向いた産地ということですね。

★カレラ ピノ・ノワール "ライアン"2003

 ご存知カリフォルニアのロマネコンティ。淡い色合いこういう表現は嫌いですが、ブルゴーニュ・スタイルのピノ・ノワール。余韻の長さが記憶に残ります。

その他

★コッポラ ディレクターズ・カット カベルネ・ソーヴィニオン 2005

 らせん状に巻いたエチケットがユニーク。このころになるとよっぱになっており、評論できず。実は残りをいただいてきたので今夜確認。

★ボデガス カスターニョ ドゥルセ 2003

 スペインのデザートワイン。チョコレートかな・・・・・

料理はスペシャルでピノに合うよういろいろ工夫していただきました。
鴨のスモーク、鴨のリエットなどの前菜盛り合わせ。


茸の串焼き盛り合わせ。

この「冶部煮」が最高。「冶部煮」とは能登の郷土料理の一つで、とろみが付いた汁にわさびを混ぜて頂くものですが、鴨肉や野菜との相性がばっちりで何とも言えないほど 「旨い!」のであります。おふが入っているのですが、これが出汁を吸ってなんともいえないうまみ。鴨肉には粒マスタードも絶妙に合います。ちなみに治部煮 の由来は煮込んだ時に出る音が「ジブジブ」と音がする所から来ているとのこと。誰かが「残りにうどん入れて食べたい」との発言も。


鴨のつくね。ワインに合うようレーズンなどが練りこんであります。これがワインとあいます。


まずはめでたくお開きとなりました。またやりましょう・・・・・

2007年12月2日日曜日

CHANSON GIVRY 2005



翌日のお勉強。2005のブルゴーニュルージュクラスだと思いますが、なかなか悪くないです。

2007年12月1日土曜日

Freeman Akiko's Cuveé Pinot Noir Sonoma Coast 2005

フリーマン アキコズ キュベ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2005
昨夜はいつもの門前仲町の「マ・ブロシェット」でこのワインをいただきました。今年秋ワイナリー巡りをしたワイン仲間が買って来てくれたものです。日本でもエノテカが扱っていますが、リリースするとすぐ売切れてしまいます。特にトップキュベであるAkiko's Cuveéは見たことありません。(今見たらエノテカさんで8千円で売ってますね。お買い求めは上のアイコンから < 宣伝か!?)
ここのワインメーカーはEd Kurtzmanさんです。Akiko's Cuveéはバレルブレンドをご主人のKenさんとEdさんとAkikoさんの3人で作りAkikoさんのものが一番おいしかったのでAkiko's Cuveéとなったとのこと。将来、Ken's Cuveéといったものが出てくる可能性はあります。今年からはアシスタントワインメーカーも加わって4人のコンペをしているそうです。

Sonoma CoastとRRV、どれもエレガントな飲み口のPinot Noirです。まだ各1本しか飲んでいないので、偉そうなことは言えませんが。濃い~カリピノとは一線を画した作りと記憶してます。主な畑はこのあたりで一番涼しいGreen Valleyにあるので、濃い~カリピノとは全く異なります。

ボディー(ミディアムボディ)
香り(ベリー、紅茶

味わい(スムーズ、スパイシー、細かいタンニン)
余韻(長い



〆は地どりの玉子かけごはん。温泉卵にしてあります。でもこの黄身の色はすごい。濃い~卵です。