COACH特集

2012年10月31日水曜日

和飲会@Villa Due at Kanda

最近質の向上が目覚ましい国産ワインを比較試飲しましょう、と言うことで、題して「和飲会」。
場所は神田のVilla Due(ヴィラ・ドゥーエ)です。
左から
☆2010 Ajimu CH Sparkling

安心院スパークリングワイン NV 
大分県安心院(あじむ)で造られる瓶内2次発酵の本格的スパークリングワイン。
柑橘系フルーツを感じさせるすっきりした飲み口が秀逸。
経営母体は、あの「いいちこ」の三和酒類だそうです。
◇2011 Rue de Vin SB Nagano
◇2009 Rue de Vin CH Nagano(写真では1本飛んで4本目)
長野県、東御市にあるブティックワイナリー。
雑味の無いすっきりした飲み口が共通か?


◇2010 Fermier Albarino Niigata
新潟で元金融業界に勤めていた方が営むワイナリー。
日本ではおそらくここでしか造っていないであろう、スペインの白葡萄アルバリーニョのワイン。

フェルミエのフラッグシップワイン。アルバリーニョはスペインでは海のワインとも呼ばれ魚介と一緒に飲まれているとか。これも柑橘の綺麗な酸が特徴で繊細な和食の魚介料理にも合いそうです。
 
◆2009 Sum Mamoru PN Shimokita Ryo Selection Aomori
下北ワイン リョウ 赤 ピノノワール サンマモルワイナリー
青森下北半島で造られた国産のピノ・ノワール。ちょっと甘さを感じさせる果実味があります。
以前北海道のピノを飲んだ時には強烈な酸と土、茸などは感じられたものの果実味は全くありませんでした。このワインにもう少し酸があれば良いのになあとは思いましたが、良い意味で期待を裏切られました。

◆2009 Rubaiyat Petit Verd Koshu
◆2010 Cave d'Occi Petit Verd Niigata

山梨のルバイヤートと新潟のカーブ・ドッチのプティ・ヴェルド飲み比べ。
ボルドーでは補助品種として少量だけブレンドされるプティ・ヴェルド100%のワイン。
ベリー系の甘ささえ感じ丸いタンニンのルバイヤート。スパイシーでタンニンの効いたカーブ・ドッチ。
面白い飲み比べでした。

先日もテレビ朝日「モーニングバード」に山形武田ワイナリーの代表取締役社長で醸造・栽培責任者岸平典子さんが取り上げられていましたが、4代目の彼女と3代目の父親の対立エピソードなど紹介されていました。娘は葡萄を選り分けて捨て厳選された葡萄でワインを造るべきだと言い、父は農家の汗の結晶葡萄を捨てるとは何事だと怒り、一樽だけ典子さんのやり方で造り父にどうだとばかり飲ませたら、父は黙ってしまったとのこと。日本のワイナリーも典子さんのようにフランス等で修業した人が増え、需要の増加と共に真剣にワインを造るようになって本当に美味しいワインが作られるようになって来ました。皆さんもぜひ試してみて下さい。

料理は4品のコース。
 柚子でマリネしたイサキのカルパッチョ。小野菜のマチェドニアと
 イトヨリダイのソテーと温野菜のフリカッセア。ニンニクの香り
鴨肉とキノコ・ナスのペンネ
岩中豚のストラコット。カボチャのピューレとジャガイモのロースト。

安心院はあの味わいでこの価格なら買いですね。


ソーヴィニヨン・ブランは売り切れ。シャルドネがありました。


フェルミエは売り切れですが、ここにありましたので参考まで


プティ・ヴェルドはルバイヤートのみ在庫在りました。



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2012年10月28日日曜日

My Birthday Wine Party@Petit Mabro at Monzen Nakamachi

段々年を取るとうれしくない誕生日がやってきました。でも、こうしてお祝いをしてくれる仲間や気心の知れたお店があるのも年の功かなf^_^;

☆N/V Chapuy Blanc de Blancs Grand Cru Reserve
優れたシャルドネの産地コート・デ・ブランのオジェ村にあるシャピュイ。すっきりした飲み口がなんとも素晴らしい。

◆2011 Terre Nere Etna Rosato Sicily


シチリアのロザート(ロゼ)、ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%。
辛口なので幅広い料理に合いますね~

◇2010 Teruzzi & Puthod Sangiovese Carmen Puthod Tuscany

キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノで知られる黒葡萄サンジョベーゼを使った”白ワイン”。ま
あよくこんなものを探してくるなあ(笑)
最初ブラインドで出されたので、赤よりも酸がなく、参加者全員首をかしげることしきり。正体を明かされてびっくり。

◇2011 Diatom CH 花偲 Santa Rita Hills

毎度、お馴染みの漢字エチケットシリーズ。酸はシャブリの様ですが、ぽってりした果実味がやはりカリフォルニア。2010-2011と人気は続いたけど、2012の売れ行きで一時的なブームか定着するかが問われるでしょう。個人的には気に入っています。

◆1988 Griotte Chambertin Joseph Drouhin
収穫から24年経過したジョセフ・ドルーアンのGrand Cru。
期待は高まりましたが、傷んでいたのか、平凡でブルゴーニュ・ルージュの古酒の趣。それなりには楽しめたのですが、ある時飲んだ40年以上経ったCorton
Grand Cruや21年経ったルモワスネの1er Cruに果実味が健在だった良い記憶があるため、ちょっとがっかり。
◆2010 Rivers-Marie PN Sonoma Coast
果実味豊かなカリフォルニア・ピノ・ノワール。するすると飲めるタイプ。


◆2009 Sandler PN Clos Pepe Vineyard Santa Rita Hills
このブログではお馴染み、
Ed ”Sandler" Kurtzmanのワイン。Edさんが色々な畑のワインから造る彼の個人プロジェクト。ミネラルたっぷりのクロ・ペペ。
◆2000 Carruades de Lafite Pauillac
シャトー ラフィット ロートシルトのセカンド。年によって違うが、カベルネ・ソーヴィニヨン 50~70%、メルロ30~50%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド 0~5%。比較的メルロの使用率が高いようです。オーク樽熟成 18ヵ月(新樽使用率は10~15%) 。
デキャンタしてもらってしばらくしてから香りが開いてきましたが、まだ早いのかもしれません。

◆1999 Paraduxx Napa Valley
ダックホーンが手掛けるワイナリー。2005年ヴィンテージのセパージュはこんな感じ。ジンファンデル 68%、カベルネ・ソーヴィニョン 24%、メルロー 7%、カベルネ・フラン 1%。濃い~、印象がありますが酔っぱらってきましたorz。


モンサンミッシェルのムール貝白ワイン蒸し。小粒ですが、モンサンミッシェル産としては大きい方なのだそうです。
パテ・ド・カンパーニュ 柿のソース
 小エビとごぼうのクリームリゾット。
お店からのサービス・フロマージュ
猪のハンバーグ ジロール茸ピューレと共に
スペシャルバースデーケーキ。ローソクは5本でした(笑)

ちなみにこの日は8人で貸切。こんなメニューも作ってくれ、プチ贅沢な気分の一夜でありました。


 






これも3万近くしたと聞きましたが、83がこんな価格で!!

クロペペは未輸入(?)ソノマのキーファーランチも美味しかったですよ。

カリュアドは古酒だとこんな価格。その昔は3,000円台で買えたとのこと。
カリュアド・ド・ラフィット[1994]

カリュアド・ド・ラフィット[1994]
価格:22,050円(税込、送料別)


新しいけど、これはお得価格なのでは?


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2012年10月23日火曜日

BARBARESCO 2005 BATASIOLO

バルバレスコ 2005 バタシオーロ

ご存知、BAROLOと同じネッビオーロ種から造られるピエモンテのDOCGワイン。BAROLOは「ワインの王「と言われていますが、こちらは「女王」です。 長熟タイプではない様で、収穫から7年、瓶詰め出荷から5年以上経って熟成が始まっており、縁はレンガ色。

バタシオーロ社は1958年設立のワイナリー。ピエモンテでは通常8~10haの自社畑、ここは120haも持っている大規模ワイナリー。

外観:ガーネット、縁はレンガ色が入ってきており熟成が始まりだしている。
香り:干したプルーンとバルサミコ的な酸の香。
味わい:酸は引っ込んでいますが、果実味由来の甘みは健在。チョコレートやタバコのニュアンス。

やまやで2,480円。棚に立って陳列されていたものを購入したためか、コルクが半壊。コーヒーフィルターで濾して飲みました(苦笑)

別の高級(?)キュベがありました。


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2012年10月18日木曜日

ワインエキスパート合格祝い会@プチマブロ門前仲町

ワイン仲間のTさんが日本ソムリエ協会の難関ワインエキスパート試験に合格したので内輪でお祝い会。場所は、マ・ブロシェットの姉妹店プチマブロ
右から
☆Guy Charlemagne Cuvèe Charlemagne Grand Cru Blanc de Blanc 2002

 ギィ・シャルルマーニュ・キュヴェ・シャルルマーニュ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット 2002
 シャルドネの聖地、コート・デ・ブランのル・メニル・シュール・オジェ村。この村で採れた葡萄が100%グランクリュです。シャンパーニュの格付けは名称こそ、 グラン・クリュ(grand cru) 、プルミエ・クリュ(premier cru)ですが、ブルゴーニュの様に畑単位ではなく村単位になっています。
それは1919年に制定された、エシュレ・デ・クリュ(échelle des crus)と呼ばれるブドウの価格決定システムによって決められたもので、最高価格を100%とし80%~100%の21段階に、村ごとに取れるぶどうの価格を決定しており、100%クリュの村がグラン・クリュ、90~99%クリュの村がプルミエ・クリュという格付けとなっています。これは1999年にEUによって自由競争を阻害するものとして禁止されました。今は、いわゆる慣行として許されているだけです。

ギィ・シャルルマーニュは1892年創業の自社畑からシャンパーニュを造るリコルタン・マニピュラン(R.M.)です。

一昨年におなじものを飲んで、濃くて美味しいと感じ、つい最近市場に出ているのを発見し購入したもの。
ちょっと長くなりましたが、香はイースト香に加え熟したリンゴやトロピカルフルーツ、味わいは熟成したナッティーなシャルドネが奥底に感じられます。

◇Copain Wines Tous Ensemble Pinot Noir Anderson Valley 2010
コパン トゥス・アンサンブル ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2010

シャブリの様なドライな酸のカリフォルニアワインです。価格も安く大好きなワインです。綺麗な酸がすーっと伸びていくのも素晴らしい。ただ、グラン・クリュ・シャンパーニュの雑味の無い味の後だったためか、少しビターな感じがしたのは残念でした。まあ、価格$28ですから、良く頑張っているとは思います。

◆Benanti Etna Rosso Serra della Contessa 2004
ベナンティ エトナ・ロッソ セッラ・デッラ・コンテッサ 2004

シチリアのエトナ・ロッソ。ネレッロ・マスカレーゼ80%、ネレッロ・カップッチョ20%。ネレッロ・マスカレーゼはネッロ・ダヴォラと並びシチリアを代表する黒葡萄。酸が強いのが特徴ですが、収穫から8年経ったこのワイン、ベリー系の果実味は健在で程よいタンニンの味わい。いや~、美味い。

いつもお世話になっているマ・ブロシェットは串焼きやビストロ料理のお店。客層も若い世代も多いのですが、ここはもう少し大人の雰囲気を狙っているとのこと。フレンチシェフがもてなすお店。

前菜は三種を取り分けてシェアー。

秋刀魚のコンフィ。
 ポークパテ。
 モンサンミッシェル産のムール貝
栗と茸の和風リゾット。
鱸(?)のグリル セップ茸とポルチーニのグリル添え。
 猪のステーキ。
 これ使いましたと見せてくれたセップ茸。あれポルチーニも見せてもらったのですが、写真がないorz

ここに3本残ってました。

コパン

エトナ・ロッソは少し残ってました。
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2012年10月15日月曜日

スペインバル トルトゥガ@茅場町

以前、ブルゴーニュにもご一緒し、またマナボーでも腕を振るっていただいたUシェフが新しく勤めているお店トルトゥガ(tortuga)にワイン仲間のお誘いで同行。

☆2008 Agusti Torello Mata Cava Reserva
 マカベオ 39%、パレジャーダ 38%、チャレロ 23%、瓶内熟成期間は24ヶ月
 青りんごの様なアロマ。カバらしいと言っては失礼かもしれないが、特有のビターさがほとんど感じられず、すっきりとした後口が印象的。 

◆2009 Borsao Garnacha Tres Picos Campo de Borja
 DO カンポ デ ボルハのガルナッチャ(グルナッシュ)100%のワイン。このDOはフランスと国境を接するアラゴン州のDO。ガルナッチャはここが原産地で樹齢30年以上の古木がたくさんあるとか。もう少し荒っぽいワインを想像していましたが、Uシェフが選んだこのワインエレガントな酸とアフターにやや甘みを感じる素晴らしいワイン。調べてみると、06、07、08年と3年連続でワイン・スペクテイター誌が選ぶ『世界のTOP100ワイン』に選出されているようです。

料理は大満足の2,500円のコース

 ハモセラーノ等の入ったオリジナルサラダ
リオハ産赤ピーマンに干し鱈のクリームを詰めたタパス
 海老のにんにくオイル煮
 ほうれん草と松の実のスパニッシュオムレツ
 イベリコ豚のステーキとポテトフライ
魚介のパエーリャ

梅酒の様な酸味のあるデザートワインをソーダで割ったのをいただきましたが、名前を失念いたしましたm(__)m





カバはこれ。当然お店で飲むとこれよりは高いが、倍額に届かず良心的な値付けです。
『トレス・ピコス』は、このボテガを共同経営する3つの生産者の最高峰のワインと言う意味だそうです。2006はパーカポイント91点。
ボルサオ  トレス・ピコス [2009]Borsao Tres Picos
ボルサオ  トレス・ピコス [2009]Borsao Tres Picos
価格:2,583円(税込、送料別)


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