COACH特集

2011年11月18日金曜日

Trip to OREGON & CALIFORNIA 3 Ken Wright

Sokol BlossorのあるDundeeから20分程度のドライブでCarltonにあるKen Wright Cellersに到着。実はここには日本のインポーターOrca Internationalさんから研修生として来ている方がおり、昼頃に行く事になっていました。

現地に着いたもののどこから入って良いかわからないでうろうろと彷徨っていると、研修生のIさんが声をかけてきました。Kenさんが私も見て「君のお客さんが来たみたいだよ」と言ってくれたとのいこと。

実はKen Wright CellarsにはEstateのKen Wright以外に買い葡萄主体のネゴシアン・ブランドTYRUS EVANSがあり、そのティスティング・ルームでKen Wrightもティスティングできるのです。ティスティング・ルームとは、そこを指していたのでした。
今夜の宿は、Ken Wright CellarsのWinery Loftと呼ばれる宿泊施設です。
屋根裏と言うには、広い部屋です。半分はダイニングキッチン!!
Ken Wright自らの案内で、彼所有のAbbott Claim Vineyard。何と言う贅沢(T_T)
数メートル下はマザーロックと呼ばれる砂岩でぼろぼろ崩れる地質。ここを葡萄の茎が下へ下へと向かうそうです。マザーロックが一番大事とはKenさんの言葉。向こうに見えるのがDundee Hill。ここのワインはチェリーやベリーの果実味たっぷりだとか、Kenさんが説明してくれました。
同じくAbbott ClamからOregon Coast方向。山は数百メートルあるので冷気を適度に遮ってくれるとの事。
ワインにはなれない、積み残しの葡萄達。でも食べると甘い。
捨てられた葡萄。真ん中はボトリシスと言う黴が付いて白くなった葡萄。完熟後にボトリシスが付けば、貴腐葡萄になるのですが。
1本ずつ綺麗に分けられた枝。この隣の畝は数本ずつまとめられていて、2種類の畝が交互になっています。Kenさんの説明によると、交互に別々に摘み発酵も樽も別々にする。それぞれに個性があり、最後に比率を決めてアッサンブラージュするとのこと。「クレイジーだと思うだろ?1エーカーあたり千ドルもかけて(笑)」この畑は数百エーカーあるはず!!
室内とは言え開けっ放しの寒い室内で、ボランティアによる選果作業。研修生の方ももちろん参加。選果基準はKenさんが自ら細かく指示。最大時には16人でやるそうで、徹底的に駄目な果実やゴミ、虫等を排除。Stink Bug(臭みを持つ虫)が発見された時は機械を止めて他にいないか更により分けるとか。臭みや雑味の原因になる物を徹底的に排除するんですね。
大量の葡萄とゴミ。もちろん全て捨てます。フランスなどではこれを買って安いワインを造るネゴシアンもいるとか聞きましたが、ここは全て廃棄。
選果後の果実はこのベルトコンベアーのような装置で上に上げられ。
上から投入。

実と別けられます。
既に泡立っていますが、発酵しているわけではありません。

別けられた実はここに運ばれ発酵槽で発酵。
2011年Pinot Noir Abbott Claim クローン777と書かれたプラスティック発酵槽。
果汁の温度をこの装置で調整し適温に保つのだそうです。
コールド・ソーク中の発酵槽

これは丸秘(嘘)、真空ポンプ。果汁を摂氏10度程度で沸騰させ、水分を抜くそうです。良い年にはやらないのだそうですが、11年は雨が多かったので多用したそうです。自然派(定義は曖昧)の方々は眉を潜めるのでしょうか?

夜はKenさん達と夕食。この町の有名フレンチCUVEEです。

 オイスター・フライ。真ん中はホースラディッシュ入りタルタルソース。
レタス・サラダ。
ブルゴーニュの地元料理「ブッフ・ブールギニヨン」

Ken Wrightのワインはここに4種類だけありました。オレゴンでも限られたショップでしか買えません。なお09年ヴィンテージからエチケットの絵が畑別に変わるようです。





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