COACH特集

2011年3月7日月曜日

イタリアワイン講座 第18回 「ピエモンテ-2」@Manner-BO

「ピエモンテ」の2回目。
州の概要は前回を参照して下さい。今回は休日開催だったので、予習をしてきました。と言ってもランチの時にバローロを飲んできただけですけど(笑)



ワインは左から

1.D.O.C. Erbaluce di Caluso "La Lustina" 2009
  エルバルーチェ100%。エルバルーチェは世界でも北イタリアのカルーソ近辺にしか存在しない非常に珍しいブドウ品種だそうです。香りは最初金柑の様な柑橘の香りがしていましたが、草原の様な少し青い香りも開くにつれてしてきました。酸味ミネラルとも豊かでかすかに甘みを感じました。

2.D.O.C.G. Roero Arneis 2009
  アルネイス100%。白い花、蜂蜜の香り。こくがある味わい。クリーム系の料理に合いそうなワインです。 

3.D.O.C.G. Dolcetto di Dogliani Superiore 2007
  ガーネットの濃い色合い。果実味はあまり感じられず、強い収斂性のタンニン。ドルチェットからは円やかなワインが出来ると言う事でしたが、これはちょっと違う感じですね。造り手はBRUNO PORRO。2007はWine Spectator誌90点ですね。
  
4.V.d.T. Rosso del Noce N/V
ノンヴィンテージのテーブルワインですが、このワインはヴィーニャ・デル・ノーチェの良い(97,98,99,01)ヴィンテージのみをブレンドしたものとか。産地はバルベーラダスティの生産地として最良の土地のひとつ、アスティ地区、アリアーノ テルメ。ヴィーニャ デル ノーチェは、1929年に植えられた樹齢70年を超えるバルベーラのある、同名の畑のブドウから造られたワイン。ベリー系の黒い果実香。エッジがレンガ色なので熟成したワインと思いましたが、「97,98,99,01」のブレンドと聞いて納得。酸味がありながら、タンニンも滑らかで美味しいワイン。バルベーラでもこんなワインが出来るんだと感動。

5.D.O.C. Colli Tortonesi 2000
 4に比べエッジは紫で若さを感じたのですが、なんと収穫後11年近く経ったワイン。最初バニラ香がしていましたが、開くにつれてキノコや土のニュアンスも。

6.D.O.C.G. Gattinara Riserva 2001
 この日、一番印象に残ったワイン。色はレンガ色に近づいてきており熟成がうかがえます。事実味わいはシルクの様なタンニンと酸味の調和がとれ、綺麗に熟成していました。葡萄はスパンナ100%。ゲンメやガッティナーラでは「スパンナ」と呼ばれていますが、バローロやバルバレスコでは「ネッビオーロ」、ヴァルッテリーナで「キアヴェンナスカ」と呼ばれている同一品種です。イタリア含めフランス他でも、ヨーロッパの国々の人達は、自分の村や土地での名称は、気安く変えないそうで、よって、同じ品種でもぞれぞれの土地で呼び方が今でも違うということです。

番外 D.O.C.G. Barbaresco "Montestefano" 2003
 実は5番目に出す予定だったそうですが、ブショネだったため出されなかったワイン。田舎の黴びた家のような臭いがします。それを我慢すれば味わいはとてもエレガント。ネッビーロからはエレガントな味わいのワインが出来るというお話がありましたが、納得。家に貰っていきサランラップを漬け込んで翌日飲んだのですが、ラップの脱臭効果でカビ臭も減少しました。 詳しくはAndyさんのカリフォルニアワインのお勝手口「【保存版】ブショネワインを救う方法」を参考にして下さい。

グリーン・サラダ(ルッコラ等をオリーブオイルと塩だけで)
カスレ(猪の脂身ラルド等加えてありとてもコクがありました。)
この他、『ピカンテ』と呼ばれる辛口タイプのゴルゴンゾーラもいただきましたが、写真は取り忘れましたm(__)m




3は発見出来ず

4はこれ。こんな美味しいバルベーラがこの値段はお薦めです。


5は相模屋本店のワイン。造り手はVigneti Massa (ヴィニェティ マッサ)。

6は何やらピエモンテでは有名な造り手さんの様です。

番外になってしまったバルバレスコ。なんとWS誌でピエモンテが100点の年2000がありました。飲み頃です。

卒業のシーズンですね。
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