COACH特集

2010年1月18日月曜日

カリフォルニアワインとワインカントリーの味わい方@Manner-BO(第3回)

正月気分も抜けて、いよいよ(?)ワイン会が始まり出しました。
今年最初のワイン会は飯山ユリさんのセミナー最終回です。

最終回はまとめとして、ワインカントリーを楽しむには、と言うテーマでまずお話しを伺いました。
参加者はかなりの頻度で西海岸に行っている人が多いので、そういう人々にフォーカスした楽しみ方のお話し。

・目的を絞ろう
 NAPAやSonomaに行く時には目的を絞ると良い。ワインメーカやワイナリの人から話を聞きたいなら、ワイナリーが忙しい秋などは避けること。1月とか2月が良いかも知れない。(私の知ってる人で秋に行く人が居ますがそう言う人は嫌われてます。ワイナリーの方から聞きました(笑))
 葡萄の葉の色の変化を楽しみに色々な季節に行くのも良い。紅葉する葡萄の葉など季節を変えていくと面白い。

・移動の手段
 運転手を確保すること。最近は酔っぱらい運転に厳しく、へたをすると即監獄に入れられてしまう。
 リムジンはタクシーより安いので、これをチャーターするのも一考。何日も滞在するのなら、日替わりでドライバーをやるのも良いかも知れない。

・ワイナリーでのティスティング
 どんなワインが好みかよく考え、リザーブティスティング(有料$20~)を予約して行くと良い。Beaulier、Tutnbull等も一般向けと異なるワインをテーブルでサーブしてくれるワイナリーも多い。ただし、$50以上するようなワイナリーなら、人数によってはそのお金でボトルを買って味わった方が良いかも知れない。

・カリフォルニアワインの特徴
 カリフォルニアのスターワインメーカーは時にワイナリーを変わることが多い。それを知らないと、いつの間にか自分の好みでない味わいになっていることがある。また、資本系列が変わり、いわゆるブティックワイナリーが大メーカーの傘下になったりすると、有名銘柄だけを使い安いワインを大量に出したりする。あるヴィンテージまでは$100のワインが$20になって喜んで買ったりすると全く別の味わいのワインだったりするので注意が必要だ。
 カリフォルニアは特に春から秋、気候が安定しているので、ヴィンテージによってあまり差が出ない。しかし、春先の霜は発芽に悪影響を与えるのでそう言う情報は知っておきたいものだ。収穫時の雨も果汁を薄くするが、摘み取りのタイミングでコントロールできる。

・ワインの買い方
 ワイナリーは定価販売なので一番高い、ダウンタウンのワインショップなども高い事が多い。スーパーは売っている銘柄が限られているが、安い。町のいわゆる酒屋(リカーショップ)は保存状態が問題で当たり外れが多い。「OPUS ONE」あります等と書いてあって数本だけ観光客向けに高い値段で売っているところもある。
 日本に輸入してしまうと、無理かも知れないが、米国国内ではブショネはショップではなくワイナリーの責任で交換となる。飲んでみて、駄目だと思ったらショップに連絡して飲みかけを持って行くと交換して貰える。ブショネの率は公称3%と言われているが、もっと多く実感としては8%位かも知れない。

・その他
 せっかくワインカントリーに行ったのだから、Dean & Deluca等に行き、ワインの味や香りの表現に使われているフルーツやハーブを味わってみてはどうだろうか。リコリス(甘草)など誰でもティスティングの表現で使うが味わってみた人は少ないだろう。ベリー類も日本よりは安い。
 一時代以上前は、このワインは5年は飲むな(飲めない?)などと書いてあったワインもあったが、最近は特別なものをのぞいてReady To Drinkになってきている。在庫を抱えるのは最大のリスクなのでそうなってきている。これは米国が先駆けだが、世界的傾向だ。とはいっても1年位は置いておいた方が良いかも知れない。ワイナリーで買った瓶詰めしたばかりのワインなど、微発泡していた事がある。
 カリフォルニはフランス的になり、フランスはカリフォルニアの造り方を取り入れて、ワインの造り方が世界中でクロスオーバーしている今、単純な旧世界・新世界的な価値観ではワインを語れなくなっている。



ワインは以下の顔ぶれ

0.Iron Horse Brut(Kanpai Wine)

1.Rochioli Sauvignon Blanc Russian River 2006
2.Ramey Chardonnay Russian River 2007
3.Etude Pinot Noir Carneros 2006
4.Storybook Zinfandel Napa Valley 2006
5.Hill Family Barrel Napa Valley 2005
6.Rubicon Cask Napa Valley 2003

7.Palmina(Sangiovese Blend)
8.Red Car(Syrah)

0は主催者の、7と8はtakuyaさんのご寄付でした。

1は私も何度か訪れたことのあるRochioliのSB。カリフォルニアらしく果実味豊かなソーヴィニョン・ブランです。
2は繊細でありながら奥行きがあり変化に富んだ味わい。
3はTony SorterなきEtudeのピノ。土っぽいミネラルと細やかなタンニンがアクセントになってます。
4は始めて味わいますが、とてもエレガントなZinfandel。隣にいらっしゃったイタリアワインのソムリエ資格をお持ちの方に言わせると、従兄弟に当たるPrimitivoと共通性があるとのこと。takuyaさんが扱っているLamborn Zinfandelもこういう傾向のZinでしたね。
5と6は比較してみると面白いとのこと。6は映画監督フランシス・フォード・コッポラ氏所有のワイナリーのワイン。その名称を「ニーバウム・コッポラ」から「ルビコン・エステート」に変えたのは2002年頃と聞いています。約$90。Hill Familyは約$30で3倍の差があるかどうか味わってみて欲しいとのこと。濃さや奥行きはルビコンが勝りますが、価格差ほどではと思いました。

PalminaはStive Cliftonのワインで典型的イタリア品種のサンジョベーゼが主体。ブレンドのためか、葡萄のためか酸味もほどほどで美味しいワイン。8はピノみたいなシラーと飯山先生がおっしゃっていました。

今回はオードブルなどに、ワイン仲間のハミさんが腕前を発揮してくれました。




飯山先生、主宰で料理まで作ってくれた大竹さん、特別なワインを提供してくれたtakuyaさんありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。

ロキオリ ソーヴィニヨン・ブラン エステイト[2008] 税込4,680円 '08の方が出来はよいかも?



レミー シャルドネ ソノマ コースト[2006]税込5,397 円 ソノマコーストしか見つけられませんでした。



エチュード ピノ・ノワール カーネロス [2006] 税込5,950円



Stoory BookやHill Familyは先生の私物(他もそのようですが)で日本では見つけられませんでした。
2003が8,400円は安いとは言えませんがお買い得なのではないでしょうか?



レッドカー レッドウィンドー [2004] 税込12,600円


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